一次予防の考え方に基づく生活習慣病の研究

健康科学

現在の医学の世界では、健康を考えるうえで、治療医学とともに、疾病を未然に防ぐ一次予防の重要性が広く認識されてきています。生活習慣病とは、この一次予防の概念に立脚したとらえ方であり、個々人の生活習慣の改善により予防可能と考えられる慢性疾患の総称です。
生活習慣病は、花王がめざす最先端の生命科学を基盤とする新たなサイエンス-「健康科学」の最大のターゲットでもあります。大学などの研究機関との連携を通じて、生活習慣病の発症・予防・改善に関する新たな知見が蓄積されつつあり、同時に、日常の生活習慣、とりわけ食生活の改善に貢献できる素材・技術探索、商品開発が進められています。
特に、さまざまな生活習慣病の根源といわれ、現在世界に12億人存在する「肥満」の解析をはじめとする脂質代謝・エネルギー代謝・栄養分野についての研究を積み重ねてきました。そこから体に脂肪がつきにくい「ジアシルグリセロール」(DAG)を主成分とする食用油が開発されました。

また、DAGの研究で得られた知見とポリフェノール研究との融合により、茶カテキンおよびコーヒークロロゲン酸に体脂肪低減効果や脂肪燃焼効果があることを見いだし、それぞれを豊富に含む『ヘルシア緑茶』と『ヘルシアコーヒー』の誕生につながることとなりました。

呼気分析を用いたエネルギー代謝量測定(エルゴメーターによる運動負荷時)

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