自然に学んだ香りと香り徐放制御技術

香り・悪臭制御

生きた花やハーブ・果実から放出されるみずみずしい香りや、森・草原といった環境中に漂う心地良い香りなど、私たちの周りにはさまざまな自然の香りが存在しています。実はこれら自然の香りは一様ではなく、時間とともに質や強度が変化する(揺らぐ)ということがわかっています。

花王は、空間中に漂う香気成分を正確に分析する “エアロセント” 技術を深化させ、香りの変化を時間と共に分析する技術を開発しています。この技術は、香りを含んだ空気の流れを制御し、多数の香り捕集管を用い、数日間に渡って香りの揺らぎを追跡するものです。たとえば、一凛の花の開花から咲き終わりまで、また森林の中では早朝から深夜までの間、時間とともに変わる自然の香りの最もよいタイミングを分析し、製品の香り開発に活用することができます。これをタイムアロマ製法と呼んでいます。

また花王は、自然が持つ生来の香り発香システムにも着目しています。たとえば、植物における香り成分の一部は糖と結合した状態(配糖体)で保存されており、必要に応じて糖が切り離され、香りが少しずつ放出されます。このような植物生来が持つシステムから得た着想をもとに、製品における香りの発香タイミングを制御し、お客様の使用場面に応じて適切な強さで、香りを提供する技術へとつなげています。

このように、自然の香り研究から得られる情報は、花王製品の「自然に学ぶ香り開発」に大いに活用することができます。

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