事例
白いワイシャツを、塩素系漂白剤の「ハイター」のしみ抜き濃度でつけ置き漂白したら、エリや袖口が黄色くなった。
原因
エリや袖口などの芯地に使用されているメラミン系の樹脂は、塩素と反応して黄変することがあります。通常の漂白条件での発生は少ないですが、漂白時間が長い場合や、濃い濃度で漂白した場合に黄変することがあります。
回復方法
全体が白い衣類なので、還元型の白物用漂白剤「ハイドロハイター」で回復できます。
- 製品の表示に従い、40℃のお湯に「ハイドロハイター」をよく溶かします。
- ワイシャツ全体を30分~1時間つけ置きます。

※「ハイドロハイター」は、お湯の温度が下がると効果が少なくなります。つけ置きした容器にフタや覆いをするなど、なるべくお湯が冷めないように工夫しましょう。ただし、密閉しないようにご注意ください。
- 水ですすぎます。回復が不十分な時は、濃度を少し上げ、つけ置きの時間を長めにして、もう一度漂白してみましょう。
※「ハイドロハイター」は白物専用の漂白剤です。ワンポイントや色柄のついた衣類には使えません。
※色柄物の場合、残念ながら元には戻りません。
予防方法
- 塩素系漂白剤を使用する場合は、必ず衣類の取扱い表示を確認してください。下記のマークがあれば、「ハイター」などの塩素系漂白剤が使えます。製品の表示に従い、必ず濃度や浸漬時間を守って使いましょう。
※衣類の取扱い表示は、2016年12月から新しい表示に変わっています。

- 白物衣料でも下記のマークのついている衣類には、「ハイター」などの塩素系漂白剤を使わないでください。