花王株式会社(社長・長谷部佳宏)は、がんを治療しながら働く「がんと就労」問題に取り組む民間プロジェクト「がんアライ部」(発起人:功能聡子、岩瀬大輔)が主催する、第6回「がんアライアワード2023」において、このたび、今年新設された最上位ランクの“ダイヤモンド賞”を受賞しました。過去にも連続してゴールド賞を受賞しています。
「がんアライアワード」とは、がんを治療しながら働く人を応援する団体を表彰するものです。参加企業は、がん罹患者の味方「アライ(Ally)」であることに加え、がんとともに働きやすい企業であることを宣言したうえで、具体的な取り組みについて審査を受けます。選考会では、「がんアライ部」の発起人をはじめ、運営事務局によって、「風土づくり」「相談できる環境づくり」「制度」の観点で審査が行われ、「ダイヤモンド」「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の各賞が付与されます。2023年は、ダイヤモンド賞2社、ゴールド賞21社、シルバー賞19社、ブロンズ賞3社の計45社が受賞しました。
2007年から「花王グループ ピンクリボンキャンペーン」を実施しています。乳がんのみならず、本人や大切な人の健康を考えるきっかけとしていただきたいと考え、社内外に対してさまざまな活動を行っています。認定NPO法人乳房健康研究会*1 監修のもと、日々の入浴や保湿のルーティンに組み込みやすいよう意識した花王グループオリジナルのセルフチェックメソッドを制作。セルフチェックの習慣化をめざしています。また、このメソッドをコーポレートやブランドでのピンクリボンキャンペーンでより周知するとともに、お風呂場の濡れた壁などに貼って使えるセルフチェックメソッドを記載したシートを制作し、社外はもちろん、社員にも渡す機会をつくり、社員本人や被扶養者への情報伝達、ブレストアウェアネスの機会創出に取り組んでいます。
今回の「がんアライアワード2023」ダイヤモンド受賞は、がんに対する理解を促す風土づくりを進めるため、花王社員とその家族の健康度を上げていく「健康経営」の取り組みと制度の中心にがんを取り入れていることや、これらの社内の枠を越えた取り組みが評価されたものです。
花王グループは、2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を策定しました。また2021年からは、「未来のいのちを守る~Sustainability as the only path」をビジョンに掲げた中期経営計画を推進しています。今回の取り組みは、「Kirei Lifestyle Plan」の重点取り組みテーマのなかでは「社員の健康増進と安全」や「受容性と多様性のある職場」を推進するものです。今後も、経営にESGの視点を導入し、事業の発展と、消費者や社会へのよりよい製品・サービスの提供をめざし、パーパスである「豊かな共生世界の実現」に向けて取り組んでまいります。