食品機能
食品には3つの機能があることが知られています。からだをつくり、エネルギーを産生する「栄養」、嗜好性を左右する「おいしさ」、そして「生体調節」としての機能です。食品は、からだの内側から健康をサポートする重要な役割を果たしています。
花王は、食品の機能性や安全性に加えて、食べ続けるためのおいしさや食べ方、ふだんの生活に取り入れやすい食品形態とそのための加工技術など、さまざまな側面から研究を進めています。
コーヒーに含まれるポリフェノールであるクロロゲン酸類は、天然の抗酸化成分です。クロロゲン酸は、野菜類や果実類にも存在し、豊富な食経験を持つ成分です*1 。
クロロゲン酸類の構造
コーヒー生豆のイメージ
花王は、クロロゲン酸類に血管のしなやかさに関係する血管内皮機能の優れた改善効果を見いだしました*2 。血管内皮機能の改善は、血圧*3 をはじめ、血流*4 や肌の状態*5 を改善することで、人が本来持つ恒常性の維持に貢献します。
このほかにもクロロゲン酸類には、脂質代謝を高めることによる内臓脂肪低減効果*6 や、自律神経に働きかけることによる睡眠の質の向上*7 などのさまざまな機能があることを見いだしています。
クロロゲン酸類の血管内皮機能改善効果
Ochiai R et al.(2004). Green coffee bean extract improves human vasoreactivity. Hypertens Res,27(10):731-737,
今後も人々の健康な毎日に役立つ食品を開発すると共に、食習慣、生活習慣の改善を支援する研究を続けていきます。