人間工学
シャンプーボトルの側面には、ギザギザ状の「きざみ」が付いています。
「シャンプーとコンディショナーの容器は同じで紛らわしい」「洗髪時、目を閉じた状態でも区別がつくようにしてほしい」といった消費者ニーズに花王がいち早く対応し、1991年から世の中に広めた技術です。視覚障がい者や高齢者にも便利なことから、ユニバーサルデザインの代表例として知られています。
つめかえすることが当たり前となった近年では、本体容器のポンプディスペンサーやつめかえ容器のキャップにも「きざみ」は受け継がれています。
このように包装容器の開発研究では、年齢や性別あるいは身体能力の差によらず、すべての人に安心・安全でわかりやすく、使いやすい容器や道具を提供することに取り組んでいます。
軽量で手軽な掃除を可能にした『クイックルワイパー』、手をのせて押すだけでお花や肉球の形に泡が出て手を洗うのが楽しくなる『ビオレu 泡スタンプハンドソープ』、片手で洗濯機に洗剤を投入可能な『アタックZERO ワンハンドタイプ』などが、包装容器の開発研究の中で生まれました。
花王は、より広い分野で共通に使える要素技術の開発にもチャレンジしています。たとえば、さまざまな形状や大きさの箱に応用可能な開封技術は、日本で化粧品やヘアカラーの個装箱に使われたことを皮切りに、Kao USA Inc. の商品にも採用されています。
シャンプー・コンディショナーの「きざみ」
ポンプディスペンサーとつめかえ容器の「きざみ」
軽量で手軽な掃除道具
手洗いが楽しくなる容器
片手で使える洗剤
開けやすい個装箱