頭皮マッサージ/効果と方法
頭皮マッサージにより、頭皮をもみほぐして柔らかくし、血行を良くする効果が期待されます。
また、頭皮の日常血流量が多いと、頭皮ケアの効果だけでなく、毛髪の健やかな成長を助ける効果も期待されます。
1~3分のマッサージを毎日3回、6ヵ月間行った9名の平均で、日常の頭皮の定常血流量が上がりました。
1回の頭皮マッサージでは、マッサージ後血流に対する効果は持続せず、時間経過に伴って血流量は低下しますが、長期間繰り返し行うことで持続的な血流増加と頭皮状態の変化が期待できます。
頭皮マッサージを1回行うだけでも頭皮が動きやすくなりますが、さらに1週間継続すると、頭皮が柔らかくなりました。
頭皮マッサージによって、 毛包(皮膚内部の毛を作る組織)の角度があがり、髪が根元から立ち上がりやすくなる傾向があります。
腕の場合、しっかりこする方法が、血流量を上げるのに最も効果的です(下図)。
頭皮の場合は、頭蓋骨があるため、1つの方法ではなく、押す、しっかりこする、もむを組み合わせると効果的です。
しっかりこする方法は、頭皮を傷めないよう、頭皮が濡れているときは避け、すべりを良くして行いましょう。
シャンプーを髪と頭皮全体に行き渡らせて、すすぐ前に行います。
5本の指先で頭皮をつかむように置き、指先の位置を動かさずに頭皮を押した状態で、手で3回ほど円を描くようにして揉みほぐします。
耳の上から頭の中心に向かって、さらに指の位置を前後に変えて繰り返し、全体に行います。
プラスステップ・引き上げ
真ん中3本の両手指先で頭皮を押しながら、こめかみから頭頂部に向けてゆっくりと頭皮を引き上げながら下から上に指を移動します。
*洗髪時は指先を使って、髪をこすらないように注意しましょう。
プラスステップ・ツボ押し
両手指先で、頭中央の「気持ちいい」と感じる部分を1ヶ所につき3秒押して離します。 (深呼吸して息を吐きながら押すとリラックスできます)
Step1で、手のひらを使って側頭部、後頭部・首を先にほぐすと、前頭部、頭頂部付近の動きが良くなります。頭皮ケアクリームなど専用頭皮ケア剤を使ったり髪が絡まらない状態で行いましょう。
両手のひらで頭をはさんだり、重ねたりして、押しながら頭皮を動かす。それぞれ3~5回くらいが目安。
1. 耳上両側、前後:側頭筋の緊張を緩める
2. 耳の後ろ~襟足:首をほぐす
3. 額の生え際:前頭部をほぐす
4. 頭頂部に両手を重ねて、前後左右に動かしほぐす
人指し指・中指・薬指の指全体で頭皮を押しながら、生え際から、頭頂部に向けてゆっくりと地肌を上に引上げます。
生え際から少しづつ位置を変え、頭頂まで少しずつ移動しながら、耳上、耳後ろ、こめかみに行います。
両手指先で、頭中央の「気持ちいい」と感じる部分を1ヶ所につき3秒押して離します。
深呼吸して息を吐きながら押すとリラックスできます。