デング熱の基礎情報

デング熱

デング熱の原因となるデングウイルスと、
症状や感染者数についてご説明します。

デングウイルスによる症状と致死率

デング熱は、蚊が媒介する感染症の一つです。原因となるウイルスは、フラビウイルス科のデングウイルスで4つの型があります。ネッタイシマカ、ヒトスジシマカによって媒介され、熱や頭痛、眼窩痛などの症状を引き起こします。デング熱の致死率はそれほど高くありません。しかし中には、デング出血熱という重篤な状態に進行する場合があり、治療が行なわれない場合の致死率は20%以上になります[1]。日本では、2014年に国内流行があり、注目を集めました。なおこの時の基本再生産数(R0)は7.78であったと言われています[2]。

デング熱の感染者数

デング熱の感染者数は年々増加しており、2019年には世界で470万人が感染しています。デング熱にかからないためには、蚊に刺されないことが重要です。

デングウイルスの解説図

デングウイルスの模式図。RNAがタンパク質が集まってできたカプシドに包まれ、さらにエンベロープ膜に包まれた構造。

引用文献

  • [1]
    WHO fact sheet “dengue and severe dengue” (2020) 参考URL:https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/dengue-and-severe-dengue
  • [2]
    嘉糠洋陸 (2016) なぜ蚊は人を襲うのか 岩波書店
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