発表資料: 2021年05月18日

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ユニリーバ・ジャパン、花王が協働回収プログラム
「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」を開始

~プラスチックがごみにならない循環型社会の実現に向けて、
東京都東大和市で日用品の使用済み容器の回収・ボトル容器からボトル容器へのリサイクルをスタート~

ユニリーバ・ジャパン(代表取締役 社長:サンジェイ・サチュデヴァ)と花王株式会社(代表取締役 社長執行役員:長谷部佳宏)は、日用品のプラスチック容器包装の資源循環の推進に向けて協業することを決定しました。その一環として、2021年6月1日(火)より、東京都東大和市にて「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」を開始し、日用品の使用済み容器の回収をするとともに、ボトル容器からボトル容器へのリサイクルを目指します。

ユニリーバは、成長戦略「ユニリーバ・コンパス」の下、2025年までに全世界で非再生プラスチックの使用量を半減するとともに、販売量よりも多くの容器の回収・再生を支援することを目指しています。日本でも、2019年下期から「ラックス」「ダヴ」「クリア」などの容器に再生プラスチックを採用。さらに、2020年11月には「UMILE(ユーマイル)プログラム」を開始し、小売店店頭で使用済み容器を回収し、エコグッズ等に再生加工して消費者の皆さまのお手元にお届けするプログラムを進めています。

花王は、製品ライフサイクル全体を通じた環境負荷低減に取り組んでおり、2019年4月にはESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」を策定しました。プラスチックごみ問題に対しては、リデュース、リプレイス、リユース、リサイクルの4Rの観点で、包装容器に使用されるプラスチック資源の削減に努めています。2019年9月には、「リデュースイノベーション」「リサイクルイノベーション」で、プラスチック循環社会の実現を目指すことを発表しています。

このように両社は、消費者、小売業、リサイクル業、自治体をはじめ多くの関係者の皆さまのご支援をいただきながらプラスチックの資源循環を推進してまいりました。しかしながら、日本の日用品においては、メーカーによって使用しているプラスチック素材が異なること、使用済み容器を素材別に分別回収する仕組みがないこと、プラスチックの品質劣化を防ぎながらリサイクルする技術が確立されていないことなどから、多くの容器が再び容器へとリサイクルされていないのが実情です。

そこで、ユニリーバ・ジャパンと花王は、日用品のボトル容器をボトル容器にリサイクルする水平リサイクルの仕組みの構築に、企業の枠を超えて取り組むことを決定いたしました。その一環として、資源回収の取り組みで知られ、ユニリーバ・ジャパンとの連携協定を締結している東京都東大和市のご協力の下、使用済み容器の回収・再生プログラム「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」を次のように実施いたします。このプログラムを通して、消費者の皆さまに参加いただきやすく、商業的にも持続可能な使用済み容器の分別回収の仕組みの検討、リサイクル技術の検証を進めるとともに、得られた知見を基に企業・業界の枠を超えて共通利用が可能な日用品の容器のガイドラインの策定に貢献していきます。

また、ユニリーバ・ジャパンと花王は、本プログラムに関して、CLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)* において積極的な発信と呼びかけを行なうことで、多様なステークホルダーの理解と協力を得て、社会全体の取り組みとして進めていきたいと考えています。さらには、資源循環社会の実現につながる新たなソリューションとして、日本から世界へ発信していくことを目指します。

  • * CLOMA:海洋プラスチックごみ問題の解決に向け、業種を超えた幅広い関係者の連携を強めイノベーションを加速するためのプラットフォーム

「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」プログラム概要

●目的
1. 消費者・行政・企業の連携による、日用品の容器の分別回収・リサイクルの仕組みを検討する
2. 回収した使用済み容器を活用し、ボトル容器からボトル容器への水平リサイクル技術を検証する

●実施期間
2021年6月1日(火)~

●内容
東京都東大和市内の10か所に回収ボックスを設置し、ご家庭で使用後にきれいに洗浄して乾かした使用済み容器を回収。回収した容器はリサイクル事業を担うヴェオリア・ジェネッツ株式会社へと運び、分別・洗浄・処理した後、ボトル容器からボトル容器への水平リサイクル技術の検証をする。

画像

回収ボックス(イメージ)

会社概要

ユニリーバ・ジャパン

代表者:
代表取締役 社長 サンジェイ・サチュデヴァ

所在地:
〒153-8578 東京都目黒区上目黒2-1-1 中目黒GT タワー

設立:
2009年10月1日(日本での創業1964年)

従業員数(連結):
約500名(2020年12月31日現在)

事業内容:
ビューティ&パーソナルケア、ホームケア、飲料の製造販売

花王株式会社

代表者:
代表取締役 社長執行役員 長谷部 佳宏

所在地:
東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号

設立:
1940年5月21日(創業:1887年6月19日)

従業員数(連結):
33,409名(2020年12月31日現在)

事業内容:
「ハイジーン&リビングケア」「ヘルス&ビューティケア」「ライフケア」「化粧品」のコンシューマープロダクツ事業、産業界のニーズに対応した「ケミカル」事業

参考情報:花王のESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」とプラスチック循環社会に向けた取り組み

花王グループは、毎日の暮らしの中で使用する製品を提供する企業の責務として、製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷の低減に積極的に取り組んでいます。2019年4月にはESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を策定し、19の重点取り組みテーマを設定。花王グループがこれまでの企業活動の中で培ってきた「よきモノづくり」の思想を「ESG視点でのよきモノづくり」へと高め、環境や社会に配慮した取り組みを強化しています。

社会的課題のひとつであるプラスチックごみ問題に対しては、2018年に公表した「私たちのプラスチック包装容器宣言」において、リデュース(減らす)、リプレイス(置き換える)、リユース(再利用する)、リサイクル(再資源化する)の4Rの観点から、包装容器に使用されるプラスチック資源の削減に努めていくことを提示。包装容器の薄肉化、製品の大容量化、内容物の濃縮化、つめかえ用の包装容器で使われている薄いフィルム素材を本品容器として使うことで、プラスチック使用量を大幅に削減する「プラスチックボトルレス化」などの「リデュース」、つめかえ・つけかえの促進による「リユース」、リサイクルしやすい包装容器を開発する「リサイクル」に加え、石油由来のプラスチックから持続可能な原料へ転換を図る「リプレイス」を推進しています。2019年9月には、「リデュースイノベーション」「リサイクルイノベーション」に基づくさまざまなアプローチを通じて、プラスチック循環社会の実現をめざすことを発表しています。

花王グループは、今後も、花王らしいESG活動をグローバルに展開し、世界の人々の喜びと満足のある豊かな生活文化を実現するとともに、社会のサステナビリティへの貢献に取り組んでまいります。

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※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。

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