発表資料: 2023年02月21日

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花王、皮脂RNAモニタリング技術を応用し、検査事業を開始

乳幼児の肌バリア状態を把握する郵送検査サービスを
ヘルスケアシステムズから発売

花王株式会社(社長・長谷部佳宏)の皮脂RNAモニタリング技術*1 を活用し、乳幼児の肌バリア状態を把握する郵送検査サービス『ベビウェルチェック』*2 が、2023年3月9日、株式会社ヘルスケアシステムズ(社長・瀧本陽介)から発売となります。
花王は今後、これを第1弾として、皮脂RNAモニタリングをはじめとする独自の技術を応用した検査事業の展開を進めていきます。

背景

花王は、あぶら取りフィルムで顔の皮脂を採取し、そこからRNAを抽出して網羅的に解析する「皮脂RNAモニタリング」技術を構築しています。これまでの研究により、約1万種におよぶ皮脂RNAの発現情報から、さまざまな肌や体の状態を推測したり、乳幼児アトピー性皮膚炎やパーキンソン病といった疾患の早期の見極めができる可能性を見いだしてきました。
さらに、放置しておくと酵素により分解してしまう皮脂RNAを、常温で安定的に保存・輸送できる技術を開発*3 。研究機関などの特別な場所に限らず、自宅などで採取した皮脂RNAを、検査機関に郵送するだけで必要な情報を解析できる仕組みを整えてきました。
そしてこのたび、名古屋大学発ベンチャーで未病をテーマにした郵送検査キットの開発、販売を手掛けるヘルスケアシステムズから、皮脂RNAモニタリング技術を用いた郵送検査サービス『ベビウェルチェック』が販売開始となります。花王は、ヘルスケアシステムズとともにサービス開発を進めてきましたが、今後は検査キット主要パーツの提供と採取した皮脂RNAの検査を担当します。

皮脂RNAモニタリング技術を活用した初の郵送検査『ベビウェルチェック』について

『ベビウェルチェック』は、あぶら取りフィルムを肌にあてて皮脂をふき取るだけという侵襲性のない方法で、自宅にいながらにして、皮脂RNAの情報から乳幼児の肌バリア機能を知ることができ、肌状態に合った肌ケア情報を受け取れる、ヘルスケアシステムズが提供する郵送検査サービスです。アトピー性皮膚炎を発症する乳幼児では、肌のバリア機能が低下していることが知られています。この検査は、保護者が乳幼児の肌の状態を知り、肌に合ったケアを行うことをサポートすることで、子どもの健やかな成長に役立てていただくことを想定しています。

ベビウェルチェック パッケージ写真

商品名 肌バリア検査 『ベビウェルチェック』
発売元 株式会社ヘルスケアシステムズ
発売日 2023年3月9日
メーカー希望小売価格 27,500円(税込)
製品サイト カラダのものさし
※2023年3月9日製品ページオープン

今後の展望

花王は、2025年に向けた中期経営計画のもと、既存事業の再生をめざすReborn Kaoと新事業の創成をめざすAnother Kaoの両輪での改革を進めています。皮脂RNAモニタリング技術を活用した、このたびのヘルスケアシステムズを通じた郵送検査サービス開始は、Another Kaoとして新たな事業領域の実装となります。今後も、皮脂RNAモニタリング技術をはじめとする花王独自の技術をさまざまな分野の検査事業へと応用する検討を通して、新たな事業領域への挑戦を進めていきます。

株式会社ヘルスケアシステムズ

本社:
〒466-0058 愛知県名古屋市昭和区白金1丁目14−18

事業内容:
郵送検査事業、バイオマーカーの研究開発、機能性食品の臨床試験・受託研究

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