1. 基本となる考え方(指針)

花王グループは、「人にやさしい情報発信」として、誰にでも使いやすいウェブサイトの実現をめざし、ウェブアクセシビリティ確保と向上に取り組みます。

1-1 人にやさしい情報発信

花王グループでは、“ よきモノづくり” を基本として「誰にでも使いやすい」製品の開発・提供を推進しています。また、製品そのものの「使いやすさ」への配慮だけではなく、製品を知る、選ぶ、買う、捨てるといったあらゆる段階においても、わかりやすく生活者に情報を届けなければいけないと考えています。

ウェブサイトにおいては、提供する情報や機能の利用しやすさとなる「ウェブアクセシビリティ」を確保し、より多くの利用者がより多くの利用環境から、より多くの場面や状況で製品を選択したり使用したりするために必要な“情報”を、手軽に得られることをめざします。

1-2 ウェブアクセシビリティとは

「ウェブアクセシビリティ」とは、多種多様な人が、様々な環境や状況で、ウェブサイトにアクセスして利用できることを指します。

World Wide Web を考案したウェブの生みの親であるティム・バーナーズ=リーの有名な言葉があります。 「ウェブの力は、その普遍性にある。障がいの有無に関係なく、誰もがアクセスできることが、その本質である。(The power of the Web is in its universality. Access by everyone regardless of disability is an essential aspect.)」

ウェブは基本的に、ハードウェア、ソフトウェア、言語、場所、または能力に関係なく、すべての人が使用できるように設計されているのです。しかし、技術の進化により、画像やアニメーション効果、動画など表現の幅が広がる一方で、人によってはアクセスできないウェブサイトとなっている場合があります。

「ウェブアクセシビリティ」は、一部の人に向けた対応ではありません。例えば一時的な怪我や病気、周囲の環境などによって、だれもが「利用できない/利用しづらい」という状況に置かれる可能性があります。ウェブサイトを制作する際は、様々な環境や状況を考慮することが必要です。

近年は、世界的にウェブアクセシビリティの対応を義務付ける法律や条例を整備する国や地域が増えていおり、公的機関だけではなく、民間企業でも取り組みが進められています。日本では「障害者差別解消法」にて合理的配慮の提供が法的義務となり「ウェブアクセシビリティ」の重要性も高くなっています。

1-3 多様性とウェブアクセシビリティ

ウェブサイト・メディアを通じたコミュニケーションは、今や毎日の生活に欠かせない存在となり、幅広い年齢層の多様な生活者が利用しています。

使用する機器もパソコン、スマートフォン、タブレットだけではなく、スマートスピーカーやウェアラブル端末など、ますます多様化していくと予想されます。より多くの人が自分に合った利用環境からウェブサイトを使えるようにするため、ウェブアクセシビリティの確保は欠かせません。

年齢、言語、性別、経済的な問題や、医学的な障害など、多様な生活者に対して、社会的障壁とならないような「人にやさしい情報発信」をめざし、ウェブサイトのアクセシビリティ確保を情報発信の原則として取り組んでいきます。

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