花王は、「花王グループ健康宣言」に基づき、健康経営を推進しています。
社員の心と身体の健康は、事業活動の源泉であり、人財の成長と組織力の最大化につながる重要な要素です。この考えの下、社員とその家族が健康支援を公平に受けられる機会を提供するとともに、健康基礎情報の解析とヘルスケア知見から生まれた商品やヘルスケアソリューションを自社の健康開発に取り入れ、社員と家族が参画する実践型の活動を進めています。
さらに、自社の取り組みのうち、優れた事例や知見については、自治体や他企業、生活者の皆さまに積極的に公開し、すこやかでこころ豊かな生活の実現を支援しています。
こうした取り組みが認められ、健康経営に優れた企業として高い評価をいただいています。



健康経営戦略MAPは、健康宣言および「社員活力の最大化」のベースとなる健康支援活動のつながりを示したものです。

世界保健機関(World Health Organization:WHO)は、4月7日を世界健康デーとし、毎年テーマを定めて世界的な取り組みを呼びかけています。この日を花王は「花王グループ健康の日」とし、社員とその家族に向けた健康増進、そして世界の人々の暮らしと健康を支えることをメッセージとして発信していきます。
中期経営戦略K27の重点課題のひとつである『社員活力の最大化』に向けて、多様な社員の挑戦が拡大しています。
多様な社員が挑戦できる土台は『公平な機会の提供』であり、健康開発は、DE&Iや当社の人事制度の基本であるOKR活用と並んで、その中心的な取り組みの一つです。
年間を通じて様々な健康支援を行い、心身のケアにも取り組むことで、ワーク・エンゲージメントが高い社員が増えています。
健康経営を通じて、こうした活力ある社員が増えることで、意欲ある人財をとがらせ、グローバル・シャープトップな人財・組織運営を進めていきます。
この「健康の日」をきっかけに、わたしたちと一緒に、すこやかでこころ豊かな暮らしを実現していきましょう。

「健康は仕事の土台」
花王株式会社 代表取締役 社長執行役員
長谷部 佳宏

「“1日1万歩”と気負わずに。できる範囲で、無理なく気軽に」
花王株式会社 常務執行役員 生産技術部門統括
小松 利照
花王の健康経営の特徴は以下の4つです。
①経営トップからの意思表明(花王グループ健康宣言)
②全社および各事業場における健康経営推進体制の構築
③データ分析に基づくアクションプランの実行
④自社のヘルスケア知見を活用した効果的な健康づくりの推進
健康づくり体制(②)では、健康保険組合と人財戦略部門の連携により、共同で健康中期計画を策定しています。また事業場・地区ごとに健康実務責任者・担当者を設置しています。
データ分析(③)では、健診データ、生活習慣、医療費データ等の経年比較を、グループ会社別、事業場別、職種別などの視点から行う「花王健康白書」を毎年作成。現状、課題、および取り組みの進捗確認をします。分析および全社方針に基づき、事業場・地区の健康実務責任者は事業場・地区の特色に応じた健康経営に取り組んでいます。
独自の効果的な健康づくり(④)については「自社の技術を活用した効果的な健康づくり」でご紹介します。
花王の健康経営の特徴

健康経営を推進するため、経営レベルの会議において、健康経営の全体方針、戦略の進捗状況の確認を行っています。
また、個々の施策に関しては、会社と健康保険組合が打ち合わせを行い、企画案を検討したうえで、労組・社員代表が参画する健保組合会、グループ厚生会議において、審議し、決定しています。
各事業場・地区には、健康実務責任者・担当者・産業医・看護職を配置し、(安全)衛生委員会・厚生委員会で審議したうえで、施策を実行しています。

CAPDoサイクル(Check→Action→Plan→Do)により、状態を可視化し、速やかな改善アクションを実施しています。
Check(評価)
健康データ、各種KPI実施の評価。
Action Plan(改善計画)
保健スタッフ会議およびグループ厚生会議で、活動結果に基づき必要に応じて是正策・活動計画の更新を検討。健康中期計画に基づき重点目標設定。
Do(実行)
社員の健康増進に向けた取り組みの実施。

花王グループ健康宣言を具現化する行動計画として、5年ごとに健康中期計画を策定しています。2030年に向けた健康中期計画(Kao健康2030)では、「支える力」「引き上げる力」「自ら走る力」の3つの力に着目した取り組みを推進します。
「支える力」では、社員の健康リスク低減や早期発見支援に取り組みます。
「引き上げる力」では、社員個々人の活力・成長力向上に取り組みます。
「自ら走る力」では、社員個人の主体的な健康管理、セルフヘルスケアに注力していきます。

社員一人ひとりにめざしていただきたい項目として、次の9つを支援しています。
花王グループ健康宣言を具現化するため、9つのテーマに取り組んでいます。
めざしているのは、ヘルスリテラシーの高い社員を増やすことで、一人ひとりのより良い状態を実現し、経営指標にある社員活力の最大化につなげることです。
高年齢化が進み、働き方が多様化している現代においては、一律のものさしを用いて判断することは難しいと考えています。
よって、一人ひとりに向き合い健康支援を継続するとともに、一つひとつの取り組みで成果効果を図っています。
花王では、早期発見・早期治療が最も重要であると考え、二次検査受検率は97.5%、保健指導にも力を入れています。こうした取り組みの結果、生活習慣病リスク保有者は他健保よりも低く抑えられており、特定保健指導対象者率も低い傾向にあります。
また、GENKI率は微増傾向にあり、ワーク・エンゲージメントなどの率はほぼ横ばいです。今後とも活力ある社員を増やす活動を推進していきます。
| 男性 | 女性 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021 年度 |
2022 年度 |
2023 年度 |
2024 年度 |
2025 年度 |
2021 年度 |
2022 年度 |
2023 年度 |
2024 年度 |
2025 年度 |
|
| GENKI率 | 77.8 | 76.6 | 78.2 | 78.0 | 79.0 | 77.2 | 78.1 | 79.3 | 80.5 | 81.0 |
| ワーク・エンゲージメント | 69.8 | 66.6 | 67.9 | 68.0 | 70.4 | 74.3 | 72.9 | 74.3 | 74.9 | 76.1 |
| アブセンティーイズム | 5.1 | 6.2 | 8.5 | 6.4 | 6.2 | 6.1 | 8.9 | 10.9 | 8.1 | 7.0 |
| プレゼンティーイズム | 21.4 | 22.3 | 22.8 | 18.0 | 17.2 | 23.4 | 24.2 | 24.4 | 18.7 | 18.8 |
| 仕事の満足度 | 68.0 | 66.7 | 67.7 | 67.5 | 70.3 | 67.2 | 65.7 | 67.6 | 67.6 | 69.6 |
| 生活の満足度 | 85.5 | 85.8 | 86.3 | 86.4 | 86.3 | 86.4 | 87.2 | 87.1 | 86.7 | 86.7 |
各数値の算出方法
リスクのある方に、早く受診いただくため、二次検査や保健指導に力を入れています。
その結果、生活習慣病リスクにおいて、他健保平均よりも正常群の割合が高く、健診での要医療者の未治療割合が低い結果となっています。また生活習慣病群での受診者割合も低くなっており、これは経年の取り組みの成果であると考えています。


花王はヘルスケア事業と関連して、「内臓脂肪と“くらし”に関する研究」、「歩行と健康に関する研究」などに長年取り組んできました。その過程で得られたさまざまな知見は、社員と家族の健康づくりに活用しています。
健康状態や生活習慣を“見える化”し、それによって健康への意識を高めたうえで、“くらし”を通じて、効果的に改善する。こうした健康につながる“くらし”を、社員が自主的に、無理なく楽しく継続できるようサポートしています。


花王では、社会の一員として、社員やその家族、社会の健康増進に取り組み、健康経営優良法人の認定をめざす多くの企業を応援しています。
花王も実践している健康マネジメントシステムのサイクルに合わせて、各企業の健康課題の把握、取り組みの実践についてアドバイスを行い、ツールとして健康白書を作成していきます。とくに、弊社とお取引のある企業の皆さま方にはぜひ情報交換をさせていただき、一緒に「健康経営」を継続させていきましょう。弊社の取り組みにご興味がある場合も下記メールから、遠慮なくご連絡ください。
health-partners@kao.com