メディカルソワンエステティックの現在の活動

メディカルソワンエステティックを導入している病院において、医師の指導のもと、専門スタッフ(エステティシャンなど)が術後ケアの一環として実施しています。

メディカルソワンエステティック実施人数 381名
※2015年1月~2024年12月
(2020年2月~2022年1月まで実施無し)

患者さんへ施術しているイメージ

メディカルソワンエステティックの流れ

1.医師の診察

スキンケアやメイクアップを行う前に、医師が傷あとなどの状態を確認します。

2.カウンセリング&肌測定

専門スタッフが肌の状態を機器で測定し、患者さんのお手入れ状況や化粧習慣などを確認します。
また、施術部位の写真撮影も行います。
この測定結果や写真などはすべて記録に残し、経過を観察しています。

肌測定機を使って、患者さんの肌状態を測定しているイメージ

3.メディカルスキンケア

医師の指導のもと、専門スタッフが⼿術後の肌にスキンケアの施術を行います。メディカルスキンケアは、治療により症状が安定したあとの肌をよい状態に維持する役割を持っています。具体的には、瘢痕、植⽪痕、レーザー治療後の硬さ、縮み、シワ、乾燥、⾊素沈着などがある肌に対し、化粧品を使⽤して洗浄、マッサージ、保湿(化粧水・乳液・マスクなど)などのスキンケアを行います。
専門スタッフは、患者さんが自宅でよりよい肌状態を維持できるように、スキンケア方法(使⽤量や使用方法、力加減など)のアドバイスも行っています。専門スタッフは腕や足など、患者さんの顔以外の手術部位に施術する場合もあります。

<施術の⼀例>

洗顔

⽑⽳の奥の汚れや古い⾓質を取り去り、⽪膚の汚れを落とします。

マッサージ

マッサージを行うことで⾎流を促進し、明るくキメの整った肌に整えます。

保湿(化粧⽔、乳液、ローションマスクなど)

化粧⽔や乳液、マスクなどを使⽤し、肌にうるおいを与え、乾燥を防ぎます。

スタッフが実際に肌に触れ、顔のマッサージをしている様子

4.メディカルメイク

専門スタッフは、医師の指導のもと患者さんの肌にメイクアップを行います。具体的には、瘢痕、あざ、シミなどを⽬⽴ないようにする(カモフラージュする)ために、ベースメイクやポイントメイクを行います。

患者さんの肌の状態や化粧習慣などに合わせて、専門スタッフが下記のようなメイク方法を提案し、患者さんがご自身でメイクをできるようにアドバイスを行います。

  • ⾊味のカモフラージュメイク
  • 植⽪部分のカモフラージュメイク
  • ⽕傷瘢痕のカモフラージュメイク
  • ⼿術や事故による瘢痕のカモフラージュメイク

メディカルメイクの⽬的は、瘢痕などを⽬⽴たないようにすることで患者さんの精神的な負担を軽減することです。また、紫外線や乾燥などから肌を保護する役割も果たします。専門スタッフはブラシやスポンジなどを使用する際、患者さんの肌に負担をかけないよう、やさしく繊細なタッチのメイクアップを心がけています。
メディカルメイクをすることによって、⼼の負担を軽減するだけでなく、それぞれの患者さんの個性を⼤切にしたメイクアップの提案、流⾏や季節に合わせたメイクアップの提案なども行い、メイクアップの楽しさを伝えています。

鏡を持っている患者さんに説明しながらスタッフがメイクをしている様子

メディカルソワンエステティックの有効性(これまでの研究成果)

メディカルスキンケアによる肌の変化としては以下のような有効性が確認されています。

  • ⽪膚がやわらかくなる
  • ⽪膚知覚の回復に役⽴つ
  • ⽪膚の質感(乾燥、キメ、透明感)が整う
  • ⽪膚⾊調が明るくなる

メディカルスキンケア、メディカルメイク、ホームケアアドバイスなどを通して患者さんのメンタル面への影響が確認されています。

  • 安心感が持てるようになった
  • 希望が持てるようになった
  • 明るくなった
  • 周囲の人によくなったと言われる

患者さん自身が一人でメイクできることを目的にスタッフがアドバイス

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