Q.

【成分・働き】石けんはどんな成分からどのようにして作られるの?


A.

石けんの成分
石けんの主成分は脂肪酸とアルカリからできています。原料はパームヤシやココヤシなど天然の植物を使用しています。
脂肪酸の原料のパームヤシとココヤシの実の写真、アルカリである水酸化ナトリウムなどを図にしたもの。

石けんの製法
石けんの作り方には下記の3つがあります。
以前は反応釜ごとに、けん化法で石けんをつくっていましたが、最近は連続的に中和やけん化をして製造する方法が主流です。

  • けん化法
油脂にアルカリを加えてけん化することによって石けんをつくり、食塩水で塩析して石けんを取り出します。
けん化法の化学式の一例、油脂と水酸化ナトリウムを反応させると石けんとグリセリンができる。

  • 中和法
油脂を脂肪酸とグリセリンに分解した後、得られた脂肪酸にアルカリを加えて(中和)石けんをつくります。
中和法の化学式の一例、脂肪酸と水酸化ナトリムを反応させると石けんと水ができる。

  • エステルけん化法
油脂をメタノールとエステル交換させて得られる脂肪酸メチルエステルをアルカリで、けん化して石けんをつくります。
エステルけん化法の化学式の一例、脂肪酸メチルエステルと水酸化ナトリウムを反応させると石けんとメタノールができる。

  • 化粧石けんの製造過程(連続中和、機械練りの例)
製造過程のイメージ図、原料(ヤシ油、パーム油など)、分解・蒸留(油を脂肪酸とグリセリンに分解、この脂肪酸を蒸留して純度を高める)、連続中和(脂肪酸に水酸化ナトリムを加えて中和すると、粘度の高い石けん生地ができあがる)、乾燥・配合(石けん生地をリボン状にして乾燥。これに香料や色素を加える)、混錬・押し出し・切断・型打ち(ロールで押しつぶしてよく練り、長い棒のようにして押し出し、1個ずつ切ってマークを打つ)包装(機械で紙に包む)

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