2023年12月26日

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「JSEC2023(第21回高校生・高専生科学技術チャレンジ)」で花王賞、花王奨励賞を決定

~科学技術の未来を担う次世代の人材育成を支援~

花王は、“よきモノづくり”の基盤は科学技術から生まれる革新的なイノベーションであると考え、よりよい未来を担う子どもたちの次世代育成を応援しています。
その一環として、「JSEC(高校生・高専生科学技術チャレンジ)」(主催:朝日新聞社、テレビ朝日)への協賛を2005年の第3回から始め、2016年からは特別協賛社として、さらに注力した支援をしています。
最終選考となる最終審査会では、花王の研究者自らが審査を行ない、優れた作品に花王賞、花王特別奨励賞を毎年贈呈しています。

科学技術の未来を担う人材の育成を応援

JSEC2023では、全国174校の高等学校から過去最多となる343の研究作品の応募があり、予備審査を経て、大学教授など専門家が審査する一次審査を通過した30作品が最終審査会に進みました。最終審査会は12月9日、10日に日本科学未来館(東京都江東区)にて開催しました。

12月9日は専門審査会のあと、協賛企業による特別セミナ―の動画を放映し、出場している高校生と教員の皆さんにご覧いただきました。花王の研究者からは「しなやかな髪の秘密」について発表しました。
12月10日は最終審査が行なわれ、花王の研究者も審査委員として参加し、各賞を決定しました。審査では、高校生が自らの研究内容についてプレゼンテーションや質疑応答を行ない、いずれも純粋な探求心や、創意工夫がみられる、熱意があふれる発表でした。

花王賞は、白金触媒上で起きる水素反応のメカニズムの定説に疑問を持ち、実験や検証を通して白金中のピンホールが鍵となる新たな反応メカニズムを提案した宮城県仙台第三高等学校の大場誠也さんと志田京太郎さんの研究作品に贈呈しました。
また、花王奨励賞は、家庭から出る廃食油の回収と有効利用に危機意識を持ち、全国の自治体へのアンケート調査や市長への改革提案を通して理想に近づくためのロードマップを示した洛南高等学校と、サボテンの棘の配列を数学的に扱い、種ごとに共通するらせん方程式を導出し、配列はDNAよりも生育環境に依存する可能性を示した兵庫県立姫路東高等学校の2作品に贈呈しました。

JSECの上位入賞者は、世界中から高校生が集まる「国際学生科学技術フェア(ISEF)」へ出場します。また、花王賞と花王奨励賞の受賞校の皆さんには、花王の研究者との交流を図る企画を開催する予定です。

花王賞受賞 宮城県仙台第三高等学校
(左から受賞者の大場 誠也さん、志田 京太郎さんと、常務執行役員の久保)

受賞研究作品

花王賞

  • 白金箔における水素と酸素の反応の研究
    (宮城県仙台第三高等学校 大場 誠也さん、志田 京太郎さん)

花王奨励賞

  • 家庭から排出される廃食油の回収状況と自治体の動向調査
    ~地域が支えるSAFの未来~

    (洛南高等学校 村上 智絢さん)
  • 刺座配列を示すサボテン種に共通な螺旋方程式と種固有の変数(その2)
    (兵庫県立姫路東高等学校 村瀬 太郎さん、大和 司さん)
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