イトーヨーカドー曳舟店における使用済みつめかえパックの店頭回収の状況
花王株式会社(社長・長谷部佳宏)とライオン株式会社(社長・掬川正純)、株式会社イトーヨーカ堂(社長・山本哲也)は、プラスチック包装容器資源循環型社会の実現に向けて、東京都墨田区* にあるイトーヨーカドー曳舟店において使用済みつめかえパック(以下、フィルム容器という)の分別回収実証実験を行なっています。
実証実験を開始した2020年10月30日からの回収実績と課題や取り組みの状況は以下の通りです。
2020年10月30日から2021年10月末までの約1年間に、フィルム容器約9,500枚* を回収しました。
お客さまのご協力により、計画に対して約2倍の回収量となりました。
・フィルム容器の回収を行なっていること、洗って乾燥させてからお持ちいただくことなど、活動の目的や回収の方法等についてより分かりやすく改訂し広くお知らせします。
・さらなる回収にご協力いただけるよう、フィルム容器を再生したブロックを使った作品やプラスチック鉢などの展示に加え、回収量の進捗をお知らせします。
回収量をお知らせするポスター
・フィルム容器は、中身が使い切られ、洗浄・乾燥された状態で回収することをめざしています。
回収開始半年後には、そのように回収できたフィルム容器は全体の約7割でしたが、1年後には8割を超えました。お客さまのご理解が深まったものと考えられます。今後さらにより良い状態の回収にご協力いただけるコミュニケーションを検討します。
・フィルム容器のカット/洗い方/すすぎ方/水切りの方法などを見直し、店内掲示等によりわかりやすくお知らせします。
■リサイクル処理技術
・フィルム容器の一括処理技術の開発を花王が和歌山研究所のパイロットプラントで進めています。
・フィルム容器の積層フィルム分離技術の開発をライオンが主体となって進めています。
■リサイクルを考慮したパウチ材質・構造
・リサイクルしやすいフィルム容器の材質・構造案を2021年11月に日本石鹸洗剤工業会へ提案しました。引き続き、効果的なリサイクルに向けて、企業間あるいは業界の垣根を越えて広く自由に利用可能な設計ガイドラインを作成し、リサイクルしやすい包装容器の設計をめざします。
■フィルム容器の店頭回収
花王・ライオン・イトーヨーカ堂の3社に加えて、関係される事業者のみなさま、来店いただいているお客さま、さらに墨田区が、それぞれ役割を担って、持続可能な社会の実現に向けた地域の活動として定着しつつあります。今後はイトーヨーカドー曳舟店の取り組みをモデルに、他の店舗への展開を図ってまいります。
■イトーヨーカドー曳舟店より
お客さまや地域のみなさまのご協力とご理解をいただき、店舗スタッフが力を合わせて、これまで1年間フィルム容器の店頭回収活動を継続することができました。
店頭入口に、おかえりブロックによる作品や回収量などの情報を展示してお客様の認知向上を図るとともに、回収ボックスの日々のメンテナンスや、動画作成、SNSへの情報発信、フードコートへ再生プラスチック鉢のミニ観葉植物の設置などに取り組んでいます。
店頭回収の課題やその改善・工夫を店舗メンバーとともに今後も続けてまいります。
代表者:
代表取締役社長 山本哲也
所在地:
東京都千代田区二番町8番地8
設立:
1920年
売上高(連結):
1兆532億8,400万円(2021年2月期)
従業員数(連結):
28,796人(2021年2月現在)
事業内容:
小売業
代表者:
代表取締役 社長執行役員 長谷部佳宏
所在地:
東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号
設立:
1940年5月21日(創業:1887年6月19日)
売上高(連結):
1兆4,188億円(2021年12月期)
従業員数(連結):
33,507名(2021年12月31日現在)
事業内容:
「ハイジ―ン&リビングケア」「ヘルス&ビューティケア」「ライフケア」「化粧品」のコンシューマープロダクツ事業、産業界のニーズに対応した「ケミカル」事業
代表者:
代表取締役 社長執行役員 掬川正純
所在地:
東京都墨田区本所一丁目3番7号
設立:
1918年9月(創業:1891年10月30日)
売上高(連結):
3,662億円(2021年12月期)
従業員数(連結):
7,584名(2021年12月31日現在)
事業内容:
ハミガキ、ハブラシ、石けん、洗剤、ヘアケア・スキンケア製品、クッキング用品、薬品等の製造販売、海外現地会社への輸出
※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。