皮膚解析
肌は多層構造を形成しており、その中にコラーゲン、血管、リンパなどが複雑に存在しています。花王は、肌を傷つけずに内部を可視化するJM-OCT(Jones matrix optical coherence tomography)で計測されるデータを用いて、独自のアルゴリズムと三次元(3D)化技術を応用し、リアルに肌内部を可視化できる技術、“CT-Skin®”を開発しました。
従来、肌の内部構造を観察するには肌を切り取るしかなく、経時的な観察ができませんでした。CT-Skin®技術の登場により、デジタル空間上に肌内部を三次元的に可視化し、状態を評価することが可能になりました。たとえば、真皮の複屈折性から、コラーゲン線維の状態がわかるため、エイジングの実態研究につながります。
スキンケア技術を介入した時の肌の変化も追跡することが可能です。たとえば炭酸処理ののち、表皮に栄養を届ける毛細血管の血流が、表皮直下でじわじわと増加していくダイナミックな変化を観察することができます。
花王では、このような最先端技術を積極的に導入し、エビデンスに立脚したモノづくりを加速していきます。
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この動画は「傷つけずに肌の中まで観察できる未来の技術:CT-Skin」について簡単に説明しています。
CT-Skin?
光を当てるだけで肌の内部が3Dで見える。目尻のシワにフォーカス。128枚の断層画像から肌内部を3Dで再現。肌表面のシワや表皮、さらにその下のコラーゲンや血管、リンパ管も可視化。360度どこからでも見える。
本技術により「肌の中の状態が見える」。実際に、70代女性の目尻のシワが浅い人と深い人の肌内部の状態を比較している。コラーゲンの部分がピンク色で示され、シワが浅い目尻ではコラーゲンの状態は良く、シワが深い目尻ではコラーゲンの状態は悪いことが見てわかる。
さらに肌の変化まで見える。血流と表皮だけを抽出して表示。炭酸処理した皮膚では血流が表皮直下までじわじわ高まっているダイナミックな変化も見ることができる。
肌を傷つけず肌の中まで観察できる未来の技術CT-Skin。
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