歩行・動作研究の最前線

バイオメカニクス

歩行は移動のための手段だけでなく、生涯のQOL維持向上に関わります。花王は、歩きやすい紙おむつの開発や高齢者の歩行・健康支援などをめざして、10年以上にわたって歩行解析技術の開発を進めてきました。
歩行・動作研究では、動作解析制御室において専用マーカーを全身57カ所につけることで、歩行や動作を3次元で精密に解析しています。日常でも使用可能にするため機械学習を駆使して、スマートフォンの2次元映像を3次元の歩行動作として詳細に解析する技術を確立しました。さらに、8歩だけで歩行の姿勢や特性をセルフモニタリングできるスマートフォンアプリケーションを開発しました。

私たちは、歩行や動作に関する商品開発もしています。
たとえば、ウォーキング、リハビリ、体操の前に足に塗ることで、冷涼感を提供し、快適に動けるようにするローションや、乳由来スフィンゴミエリンを含み、足の筋肉への神経伝達を助け、足の動きとバランス感覚をサポートする商品を開発しています。

これらの技術と商品は、日常レベルから競技レベルまでの運動生理の研究テーマに対する新たな視点を提供します。特に、運動生理学やバイオメカニクスの研究アプローチを通じて、人間の身体の生理的・運動機能の維持・改善に寄与する新たな科学的知見の獲得とそのヘルスケア産業への応用が期待されます。

動作解析装置の制御室で男性がモニタに向かって作業している写真

動作解析制御室

動作解析によってヒトの骨格点を線で結んだモデル画像が歩く姿勢を示す写真

動作解析による3次元骨格モデル

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