蚊の体や羽の構造と濡れ現象

蚊の体や羽の構造特徴や
水をはじく性質について紹介いたします。

蚊が自然を生き抜くための工夫

蚊の体の表面(図1)は、非常に細かい凹凸のある構造でワックスなどの疎水性の成分で覆われており、極めて水になじみにくいという特徴があります。そのため、蚊の羽や体の表面は水をはじき(図2)、雨でもぬれることなく、水場で沈まずに産卵・羽化することができます(図3)。

走査型電子顕微鏡で観察した蚊の羽と、体の表面の拡大写真。 蚊の体の表面は、非常に細かい凹凸のある構造であることを示す。

図1.走査型電子顕微鏡で観察した蚊の羽(上)と体の表面(下)

蚊の羽を敷き詰めた基板が、水をはじく様子を撮影した拡大写真。 基板上の水が球状を維持していることから、蚊の体の表面が水をはじくことを示す。

図2.蚊の羽を敷き詰めた基板が水をはじく様子

水面に浮かぶ蚊の様子を撮影した写真。

図3.水面に浮かぶ蚊の様子

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