サニタリー商品に使われる独自不織布素材（エアースルー不織布）の開発

おむつや生理用品などのサニタリー商品の表面材は、皮膚に直接触れる部分であるため、「肌へのやさしさ」と「吸収機能」を兼ね備えることが求められる重要な素材です。花王は、この表面材に、ふわふわでかさ高の「エアースルー不織布」の研究に注力してきました。たとえば、「超吸収Fファイバー不織布」は、独自の表面凹凸構造で肌との接触面積を減らし、肌に対してヌレない・ムレない・スレない効果を発揮する、肌にやさしい素材です。また近年、繊維空間を大きく広げられる特殊繊維を見いだし、従来にない吸収スピードを有する不織布「フルスピード吸引シート」を開発しました。これは、サニタリー商品においてさらなる吸収力向上ができる新素材です。
また、おむつの外側の不織布についても、「肌へのやさしさ」を追究し、素材開発を行なっています。新開発の「カシミアタッチ不織布」の最大の特徴は、絹より細い繊維を用いていることです。細い繊維は非常に繊細なため、製造過程で傷んでしまうことによって柔らかさが失われやすく、生産が難しいとされています。しかし花王は、独自の製法と管理により、その性能をいかんなく発揮された不織布を実現し、赤ちゃんを優しく包むことを叶えました。