花王では、経営目標の達成や事業活動の遂行に対して、不確かさがもたらす影響のことを「リスク」、リスクが顕在化した状態のことを「危機」と定義しています。
部門、子会社、関連会社は、『リスク及び危機管理に関する基本方針』に示した対応の優先順位(1. 人命尊重、2. 環境保護、3. 操業維持、4. 資産保持)に基づいて、経営と事業全般に渡って生じ得るさまざまな脅威をもたらすリスクと危機への対応(リスク顕在化時の影響やリスク顕在化の可能性の低減を図るなど)を、適切に管理しています。
リスクと危機の管理体制と活動方針は、「内部統制委員会(年2回開催)」の下の関連委員会のひとつである「リスク・危機管理委員会(年4回開催)」が、『リスク及び危機管理に関する基本方針』に基づいて、定めています。
花王の各部門、子会社、関連会社は、この活動方針に基づいて、リスクを把握、評価し、対応策を策定、実行することでリスクを管理しています。危機発生時には、緊急事態のレベルに応じた対策組織を立ち上げ、迅速かつ適切に対応することで被害、損害の最小化を図ります。
また、「リスク・危機管理委員会」の下部組織として、「リスク・危機管理推進会議(月1回開催)」を設けています。本会議では、部門・子会社に対するリスク・危機管理活動の方針、体制、重点取り組み、重要リスク等の周知を行うとともに、各部門・子会社におけるリスク管理活動の確認・共有や、委員会への提案事項の議論も行っています。なお、本会議には、日々の業務においてリスク管理を担っている各部門・子会社のリスク管理担当マネジャーが参加しています。
これらのリスクと危機の管理活動は、「経営会議」で定期的(年1回)および随時確認し、「取締役会」が承認しています。「内部統制委員会」は、リスクと危機の管理状況をモニタリングし、管理の有効性を確認しています。
花王では、「経営を支え、現場を支援する」スローガンに、リスク・危機管理を推進しています。