「花王社会起業塾インパクトレポート」をWEBサイトで公開

花王は、2010年から「花王社会起業塾」をスタートし、これまでに32組の若手社会起業家を支援してきました。この章では、まず、「社会起業塾イニシティブ」の歴史と変遷、そして、花王の社会貢献やCSR戦略やサステナビリティ戦略の変遷の中で、どのように「花王社会起業塾」が生まれたかに焦点をあて、花王が社会起業塾を支援した目的について改めて振り返ります。

社会起業塾では、育むべき社会起業家を「セクターを越えた多様な人々の力を引き出しながら、課題解決を加速させていく変革の担い手（チェンジ・エージェント）」と位置づけています。この章では、社会起業家を支援する意図や背景と、チェンジ・エージェントとしての社会起業家にフォーカスしたプログラムのユニークネスについてご紹介しています。

この章では、花王社会起業塾がどのような社会起業家を生み出してきたのか、またその社会起業家が社会にどのようなインパクトを与えているのかを、社会起業塾イニシアティブ全体の卒塾生に対するアンケートならびに公開情報のデータ収集をもとに分析し、卒塾生6名の実例を交えながら紹介しています。

社会起業塾のプログラムを構成する特に重要な要素を4つに整理し、その4つの要素の有効性について卒塾生にアンケートをとった結果いずれも高評価であり、卒塾生にとって社会起業塾は、多くの価値をもち、創業期を支援してくれる貴重な場であることがわかりました。この章では、社会起業塾が社会起業家の成長にどのように貢献したのか、卒塾生のアンケートから考察します。

花王社会起業塾では、毎年、花王独自の取り組みとして、塾生と花王社員との交流の機会をつくっています。社員にとって、社会起業家の熱い思いや情熱に触れ、起業家精神を学ぶ場となったり、さまざまな社会課題を知り、事業創造のヒントの場となることを目的としています。最終章では、社会起業家たちと花王社員の対話や交流が、双方にどのような影響をもたらしてきたか、そして、今後どのような発展の可能性があるかについてご紹介しています。

総括では、花王社会起業塾が社会にもたらした価値や花王自身にもたらした価値、そして、これからの期待について、このレポートの執筆・監修に携わっていただいた株式会社　風とつばさ　代表取締役の水谷衣里氏に総括していただいています。