再生可能電力の利用は、地球温暖化対策の重要なアプローチの一つです。花王グループは、世界各地の事務所、工場、物流拠点で太陽光発電設備を導入しています。さらに、再生可能電力の購入も進めています。
国内では、酒田工場における花王グループ最大規模となるパネル発電容量2845kWの太陽光発電設備をはじめ、栃木、すみだ、豊橋、和歌山、愛媛、川崎の7工場と、すみだ北ロジスティクスセンターおよび厚木ロジスティクスセンターの2物流拠点に太陽光発電設備を導入しています。
また、海外においては、タイ花王、花王ペナングループ(マレーシア)、ピリピナス花王(フィリピン)、上海花王、上海化工、花王台湾、花王USA、花王チミグラフ(スペイン)、花王オーストリアの各生産拠点・事務所、花王インドネシア・ケミカルズ、花王スペイン、キミ花王(メキシコ)の各生産拠点・事務所に太陽光発電設備を導入しています。
(2024年1月1日時点で花王グループ太陽光発電設備のパネル合計容量は約11.3MWです。)
さらに、再生可能電力の購入にも積極的に取り組んでいます。2023年12月時点で、海外では再生可能エネルギーの比率が72.1%、国内では100%を達成しています。
花王は、2023年までに日本、2025年までにはグローバル全体において調達するすべての電力を再生可能電力にすることを目標にしていますが、国内においては予定どおり目標を達成しました。
グリーン電力を2016年から購入している、花王ドイツ化学の工場
2021年にグループ最大となる2.8MW太陽光発電設備を導入した酒田工場
これからも、2030年までに国内外の拠点で使用する電力を100%再生可能エネルギーにすることを目標に、積極的に活動を進めてまいります。
2013年に稼働を開始した厚木ロジスティクスセンターでは、太陽光発電を導入し、照明はすべてLED化しています。また、「外装断熱」や「遮熱舗装」といった総合的な環境負荷の低減に積極的に取り組んだことで、神奈川県の推進する「建築物温暖化対策計画書制度(CASBEEかながわ)」のAランクを取得しています。
和歌山工場では、高効率・長寿命な両面発電パネルを花王グループで初採用したカーポート一体型太陽光発電設備を2022年に導入しました。本件は環境省の「ソーラーカーポート等の新たな自家消費型太陽光等の導入支援事業に関する優良事例」に掲載されました。