花王は、2026年3月に日本化学工業協会(以下、日化協)の「JIPS*1 賞(大賞)」を受賞しました。
JIPS賞とは、化学物質の安全情報を「GPS*2 安全性要約書」として自主的に公開することで、社会との信頼構築に取り組む企業を表彰する制度です。この取り組みが評価され、花王は国内で唯一、2016年の第1回から10年連続で受賞しました。
「GPS安全性要約書」の累計公開数は、日本の企業全体で716件に上ります。そのうち花王は245件を公開し、国内で最多となっています。(2026年1月現在)

化学物質の安全性評価と情報公開に携わった皆さん
花王では、洗剤や化粧品などの家庭用製品や、アスファルト改質剤をはじめとする産業用途向けケミカル製品の製造・販売を行っており、これらの製品にはさまざまな化学物質を使用しています。花王は、化学物質を扱う企業としての社会的責任を果たすため、化学物質のリスク評価や製造現場での管理強化を推進するとともに、その情報公開に取り組んでいます。
2025年は、グリセリンモノ脂肪酸エステルなどについて、各国の法規制や花王独自の安全基準に基づき、安全性評価を実施しました。その結果をもとに、それらを用いた製品が人や環境への影響に配慮しながら安全に使用できることを、「安全性要約書」として公開しました(物質4件、製品18件)。
グリセリンモノ脂肪酸エステルは、安定化・乳化・保湿を目的として化粧品に広く配合されているほか、食品乳化剤としても使用されています。また、産業用途では、プラスチック添加剤や潤滑油などにも使用されています。
さらに、エマルゲン、カオーアキポ、コータミンを含む22件のケミカル製品について、「GPS安全性要約書」を最新の情報に基づいて改訂しました。
化学物質は、正しい理解のもとで選び適切に使用することで、私たちにサステナブルな暮らしをもたらします。花王は、「安全性要約書」の公開と改訂を通じて、化学物質に関する情報の透明性を高め、適正な使用の促進と社会からの信頼向上に努めています。
JIPS賞は2026年に発展的に解消されますが、花王は今後も、安全性に関する情報発信を通じて透明性の向上に取り組み、製品をより安心してお使いいただける社会の実現に貢献していきます。

GPS安全性要約書の例

グリセリンモノ脂肪酸エステルを配合している製品の一例