2026年04月30日

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石巻市でのリサイクリエーションのインパクトを可視化し「クロマツビジョン」として発信

花王株式会社は、2017年より宮城県石巻市にて、資源循環の取り組みである「リサイクリエーション」を地域とともに進めてきました。このたび、その約10年間の歩みを振り返り、インパクトの可視化を実施。その成果を「クロマツビジョン」として地域の皆さまに発信しました。
なお、この取り組みは、環境省における「令和7年度地域の資源循環促進支援事業(循環型ビジネスモデル実証事業)」に採択されています。

石巻市での取り組みの歩み

リサイクリエーションは「使ったら、捨てる。このあたりまえを変えたい。」というコンセプトのもと、使用済みの日用品つめかえパックの回収・再資源化を通じて、地域における資源循環のしくみづくりをめざす取り組みです。東日本大震災以降、復興を歩んできた石巻市においては、一般社団法人サステナブルデザイン工房をはじめとする地域の皆さまとの協働が活動の継続と発展につながりました。
石巻市内では当初、数カ所の回収拠点の開設からスタートしましたが、現在は65カ所にのぼり、地域に根付いた活動として広がり続けています。

写真:回収拠点に設置された回収ボックス(石巻市立大谷地小学校)

回収拠点に設置された回収ボックス(石巻市立大谷地小学校)

インパクトの可視化とビジュアル化

こうした取り組みが地域や環境にどのような価値をもたらしたのかを明らかにするため、ハーチ株式会社および三井住友信託銀行株式会社の連携のもと、環境・社会・経済の3つの側面からインパクトの可視化を実施しました。

3つの側面に対する主なインパクト

  • 環境面
    回収総量:9,612kg(2025年11月末累計)、CO2削減貢献量:約5.6t-CO2eq(累計)、水平リサイクル品による回収意欲増加:97%*
  • 経済面
    廃棄物処理コスト削減額:377,051円(累計)、回収参加者の水平リサイクル品購入意向:80%(非参加者の購入意向:65%)*
  • 社会面
    年間参加人数:約6,500~7,000人(推計)、回収活動に参加した市民が市民間のつながりの増加を感じた割合:50.8%、地域やリサイクルへの誇り:76.3%*
  • * 活動参加者アンケート:2025年11月16日石巻環境フェアにて実施されたアンケート結果(参加者59名、非参加者51名、計110名)を整理・分析。

「住む人の元気や自信の創出」に対する価値が定性的にも確認され、人と人とのつながりや地域に根差した知恵が育まれたことが明らかになりました。

これらの結果をもとに、現地で活動するデザイナーの協力も得て、石巻市のシンボルであるクロマツをモチーフに、3つの側面のインパクトを「クロマツビジョン」として発信しました。「クロマツビジョン」は、リサイクリエーションの取り組みを通じて育まれてきた人々の想いや人と人とのつながり、そして地域に根差したこの価値を一つのかたちとして表現したものです。これは単に資源を循環させるだけでなく、地域とともにこの価値を創造するためのモデルでもあります。

地域での展開と全国への発信

2026年1月29日に開催された「いしのまき圏域SDGsシンポジウム」では、石巻市での取り組みの歩みとそのインパクトを可視化したクロマツビジョンをパンフレットやポスターにまとめ、地域の皆さまに公開しました。市内の65カ所の回収拠点でも掲示・配布を進め、その意義を多くの方々に伝えることにより、さらなる参加の促進につなげていくことをめざしています。

さらには、経済産業省主催のサーキュラーパートナーズ(CPs)総会や環境省「地域の資源循環促進支援事業 情報共有会」などおいて、資源循環の実践モデルとして発信しました。今後もこのような機会での発信を継続し、社会実装に向けた議論の促進を図ってまいります。
花王は、今後も地域の皆さまやパートナーとともに、資源循環の取り組みを通じて社会課題の解決に貢献してまいります。

写真:「いしのまき圏域SDGsシンポジウム」での発表の様子

「いしのまき圏域SDGsシンポジウム」にて取り組みを発表

写真:「地域の資源循環促進支援事業_情報共有会」での発表の様子

「地域の資源循環促進支援事業 情報共有会」にて発表

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