2026年01月15日

  • トピックス
  • サステナビリティ
  • 社会貢献

「JSEC2025(第23回高校生・高専生科学技術チャレンジ)」で花王賞、花王奨励賞を決定

~科学技術の未来を担う次世代の人材育成支援~

花王は、「よきモノづくり」の基盤となる革新的なイノベーションは科学技術から生まれると考え、科学技術の未来を担う次世代の人材育成を支援しています。
その取り組みの一環として花王は、「JSEC(高校生・高専生科学技術チャレンジ)」(主催:朝日新聞社、テレビ朝日)への協賛を2005年の第3回より行っています。
2016年からは特別協賛社として支援を拡充し、優れた作品に対して花王賞および花王奨励賞を贈呈しています。各賞の選定にあたっては、最終選考となる最終審査会において、花王の研究者が審査員として参加し、自ら審査を行っています。

科学技術の未来を担う人材の育成を支援

今回のJSEC2025では、全国の高等学校から過去最多となる506件の研究作品の応募がありました。予備審査、大学教授などの専門家による一次審査を通過した37作品が最終審査会に進出しました。
最終審査会は2025年12月13日・14日の2日間、日本科学未来館(東京都江東区)にて開催されました。

12月13日には専門審査会が行われ、その後、高校生と教員の皆さんを対象に、協賛企業による特別セミナ―の動画が上映されました。その中で花王は、研究者から「しなやかな髪の秘密」に関する発表を行いました。
12月14日には最終審査会が開催され、花王の研究者も審査員として参加しました。審査では、高校生が自ら研究内容をプレゼンテーションし、審査員との質疑応答が行われました。それぞれのプレゼンテーションは、純粋な探求心と創意工夫に満ちており、会場全体が熱気あふれる審査会となりました。

花王賞は、島根県立松江東高等学校の山本 大誠さん、坂井 友貴さんによる
「下水処理由来の肥料原料MAPの熱分解反応:アンモニアの損失を抑制する加熱条件および雰囲気条件の検討」
に贈呈しました。この研究は、下水由来のリン酸アンモニウムマグネシウムを各種条件で加熱し、水蒸気圧やアンモニア分圧の制御によって熱分解時のアンモニア損失を抑えつつ肥料原料の軽量化を実証したものです。

花王奨励賞は、以下の2作品に贈呈しました。

  • 宮城県仙台第三高等学校 皆川 椋哉さんによる
    「ホウ砂を用いた粉末固化の研究」

  • 東京学芸大学附属高等学校 加藤 豪さんによる
    「刺身断面の筋原繊維の微細構造と構造色の関係に関する検討」

皆川さんの研究は、廃コンクリートにホウ砂を加えて加熱すると固化する現象を解析し、二酸化ケイ素表面のシラノール基、四ホウ酸イオン、ナトリウムイオンの三要素の結合によることを示したものです。
加藤さんの研究は、見る角度によって刺身断面の色が変わる現象を、筋原繊維の周期構造による多層膜干渉と捉え、電子顕微鏡観察と分光測定によって構造色であることを検証したものです。

JSEC2025の上位入賞者には、世界中から高校生が集まる「国際学生科学技術フェア(ISEF)」への出場機会が与えられます。また、花王賞および花王奨励賞の受賞者には、花王の研究者と交流する機会を提供する予定です。

花王賞受賞 島根県立松江東高等学校
(左から受賞者の坂井さん、山本さん、執行役員の豊島)

受賞研究作品

花王賞

  • 下水処理由来の肥料原料MAPの熱分解反応:アンモニアの損失を抑制する加熱条件および雰囲気条件の検討
    (島根県立松江東高等学校 山本 大誠さん、坂井 友貴さん)

花王奨励賞

  • ホウ砂を用いた粉末固化の研究
    (宮城県仙台第三高等学校 皆川 椋哉さん)

  • 刺身断面の筋原繊維の微細構造と構造色の関係に関する検討
    (東京学芸大学附属高等学校 加藤 豪さん)
Page Top