花王は、ESG視点での「よきモノづくり」に注力し、原材料調達から開発、製造、販売、使用、廃棄・リサイクルまで、製品ライフサイクルのすべての段階において「責任ある化学物質管理」を推進しています。その中でも特に、製品をお使いいただくお客さまに加えて、工場周辺の地域社会とのコミュニケーションも大切にしています。
この一環として、2025年7月30日に横浜国立大学次世代工学システムの安全科学研究ユニットと協働し、大学院生向け講座「リスク社会とコミュニケーション」に、講師およびアドバイザーとして参加し、継続的な対話の重要性を共有しました。この講座は、今回が3回目の協働開催となります。
今回の講座は、学生のみなさんが地域住民とのリスクコミュニケーションを企画し、実践する力を養うことを主題としています。その中で、花王の国内工場で実施している地域社会とのコミュニケーションの実例を紹介しました。さらに、その実例をもとに、地域住民を含むステークホルダー(地域住民、行政・自治体、委託事業者、学校関係者など)が持っている化学物質に対する認識や関心を考慮し、相手の立場や関心に応じたわかりやすいコミュニケーションを通じて、意識や行動の変容につなげるにはどうしたらよいのかを、グループワークで議論しました。
さらに、地域社会を支えるステークホルダーの想いや役割について学生のみなさんと意見を共有し、地域社会と継続的な対話を通して信頼を醸成していくことの重要性を、全員であらためて認識しました。
花王は、家庭用製品から工業用製品まで、幅広く化学物質を取り扱っています。そして、世界中の人々が化学物質の恩恵を安全に享受できる社会を実現するとともに、リスクが適切に管理される安全・安心な社会の構築に向けて「責任ある化学物質管理」を推進しています。
今回の講座で得た経験を活かし、生活者の皆さまにより伝わりやすいコミュニケーション活動を展開し、社会の信頼関係の構築やリスク管理を通じて、サステナビリティ(持続可能性)に貢献してまいります。
講座が開催された横浜国立大学
地域社会とのコミュニケーションの実例をご紹介