2025年3月、花王は日本化学工業協会の「JIPS*1 賞(優秀賞)」を受賞しました。
JIPS賞は、自社で製造・販売する化学品について、健康や環境への負荷を与えることなく安全に使用する方法を「GPS*2 安全性要約書」として自主的に公開し、社会からの信頼を築いた企業に与えられます。この賞は2016年に創設され、花王は第1回から9年連続で受賞している国内唯一の企業です。
GPS安全性要約書は日本企業全体で累計741件公開されており、花王はそのうち233件を公開しています。これは国内で最も多い公開数となります(2025年1月現在)。
授賞式の様子
リスク評価に携わった安全性科学研究所の皆さん
花王の家庭用製品(洗剤、入浴剤、化粧品など)や産業用ケミカル製品(アスファルト改質剤など)には、さまざまな化学物質が使用されています。花王は化学物質を扱う企業としての社会的責任を果たすため、2012年から化学物質のリスク評価や製造現場での管理強化、そしてその情報公開を継続して行っています。
2024年は、エステル系油性基剤である脂肪酸イソプロピルの安全性を評価しました。この評価では各国の法規制や花王独自の基準に基づき、科学的な観点からヒトの健康と環境に負荷を与えることなく、GPS安全性要約書として公開しました。脂肪酸イソプロピルは、エモリエント効果*3 を持つ基剤として、クリームや乳液などの化粧品や医薬部外品に広く使用されています。また繊維用油剤や塗料の添加剤として産業用にも使用されています。今回の選考からは、過去に公開したGPS安全性要約書を最新の情報に基づいて改訂した場合も対象となり、24件のケミカル製品(カルコール、ファーミン、エマール)の改訂も行いました。
化学物質は、正しく理解し適切に使用することで、私たちにサステナブルな暮らしをもたらします。今後も安全で安心できる社会の実現に貢献することをめざして、活動を継続してまいります。
GPS安全性要約書の例
脂肪酸イソプロピルを配合している製品の一例