2025年07月18日

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和歌山工場・研究所の「歴史と環境を未来につなぐ生物多様性モデル工場への取り組み」が、日本化学工業協会「RC大賞」を受賞

花王の事業は、製品のライフサイクル全般にわたって、地球上のさまざまな生態系、生物の多様性がもたらす豊かな恵みによって支えられています。すべての人がこころ豊かに暮らし、自然と共生する世界の実現に向けて、自然への依存と生物多様性への影響を最小限に抑え、それらを保全・回復し、再生へと導く活動を進めています。
これらの活動のうち、和歌山工場・研究所の「歴史と環境を未来につなぐ生物多様性モデル工場への取り組み」が、一般社団法人日本化学工業協会の第19回日化協レスポンシブル・ケア(RC)賞のRC大賞を受賞しました。

授賞式の様子

和歌山工場・研究所の全景

一般社団法人日本化学工業協会レスポンシブル・ケア(RC)賞とは

日本化学工業協会のレスポンシブル・ケア(以下RC)の活動に携わる人々の活動意欲の向上とさらなる活性化を目的とし、RC活動の普及や充実に貢献した個人またはグループに対して、日本化学工業協会会長が表彰するものです。
審査の対象となるのは、企業が推進するRC活動のなかでも特に率先して実施され、顕著な貢献が認められた活動です。具体的には、保安防災、労働安全衛生、環境保全、コミュニケーション、化学品・製品安全、物流安全といったRC活動への貢献が挙げられます。またこれらには、社会との対話、報告書、実験教育などを通じて地域社会やさまざまなステークホルダーとRCコミュニケーションを実施する活動も含まれます。

和歌山工場・研究所の活動概要

和歌山工場・研究所は1987年より『森の中の工場づくり』をスローガンとして、社外専門家の指導のもと、本格的な緑地整備活動を推進してきました。2011年には、新たに発表した生物多様性の基本方針に則り、生物多様性のモデルとなる工場をめざした活動に発展させ、現在に至っています。
和歌山工場・研究所の場内には、江戸時代から残る防潮林があります。その歴史や生態系の価値を調査し、課題を明確にして、薬剤散布に頼らずに防潮林を維持する活動を進め、固有の生態系を回復させてきました。さらに、防潮林の歴史的価値や防災的価値、生態系的価値を広く発信し、社内外へのコミュニケーションも推進しています。
2023年には、環境省が推進する自然共生サイトに認定され、多くの自治体や教育機関、学生、企業の皆さまからの関心が寄せられ、ネイチャーポジティブの実現に向けたコミュニケーションの輪がますます広がっています。

歴史あるこれらの活動には、社内外の環境保全や社会貢献活動として、のべ数千人以上の社員が参加してきました。今後も歴史と環境を未来につなぐため、自然環境を保全・回復し、再生へと導く活動と、その価値の発信を継続してまいります。

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