2022年01月19日
~科学技術の未来を担う次世代の人材育成を支援~
花王は、高校生の理科教育の質の向上に貢献するため、「高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」(主催:朝日新聞社、テレビ朝日)に協賛し、毎年優れた作品に花王賞、花王特別奨励賞を贈呈しています。2005年の第3回から協賛を始め、2016年からは特別協賛社として、さらに力を入れた支援を行なっています。
JSEC2021では、全国139校の高等学校から220の研究作品の応募がありました。その中の32作品が予備審査や大学教授など専門家が審査する一次審査を通過し、昨年の12月11日、12日にオンラインで行なわれた最終審査会に進みました。
12月11日は専門審査会のあと、協賛企業による特別企業セミナーの動画を放映し、出場している高校生と教員の皆さんにご覧いただきました。
花王の研究員からは「土壌改良による食糧増産技術」について発表しました。
12月12日は最終審査が行なわれ、審査委員として花王の研究員も参加し、各賞を決定しました。
審査では、高校生が自らの研究内容についてプレゼンテーションや質疑応答を行ないました。高校生の純粋な好奇心や探求心がすばらしく、いずれも専門性がとても高い、情熱あふれる発表でした。
花王賞は、梅酒が琥珀色になる理由について、専門書の説明に疑問を持ち論理的に仮説を組み立てて実験検証し、3段階の反応メカニズムを解明した玉川学園高等部の松井了子さんの研究作品に贈呈しました。
また、花王特別奨励賞は、ローダミンB電解液と独自合成した超分子色素を用いてセル型および密閉型太陽電池を開発し、世界最高水準の起電力を達成した島根県立浜田高等学校と、ハクセンシオマネキのオスが大きなハサミを振る動きをビデオ撮影し、自作プログラムで周波数解析することによってメスに好まれる求愛ダンスの特徴を明らかにした宮崎県立宮崎北高等学校の2作品に贈呈しました。
JSECの上位入賞者は、世界中から高校生が集まる「国際学生科学技術フェア(ISEF)」へ出場します。また、花王賞と花王特別奨励賞の受賞校の皆さんには、花王の研究員との交流を図る企画を開催する予定です。