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2020年11月19日

「南三陸町ボランティア&スタディツアー」をオンラインで開催

花王では、「心のケア」と「自立的復興(産業復興)」を中心に、東日本大震災の復興支援を行なっています。
「南三陸町ボランティア&スタディツアー」は、被災地を継続して支援したいという思いに加え、社員自らが体験を通じて、さまざまな気づきや学びを得る貴重な機会となっています。
7回目となる今回は、残念ながらコロナ禍の影響もあり、感染拡大防止の観点から、10月24日(土)にオンラインで開催しました。直接現地を訪問することは叶いませんでしたが、花王グループ社員16名が各自宅から宮城県南三陸町とオンラインでつながり、現地視察のほか、地元の復興リーダーたちからさまざまなお話をうかがいました。

オンラインを通して双方向での交流

当日は、花王グループの研究、販売、人事など、全国の幅広い部門から集まった社員たちが参加しました。

午前中は、現地視察として、南三陸町の志津川湾の南に位置する戸倉地区の高台にある五十鈴神社、高野会館や残った鉄骨が津波被害の大きさを伝える防災対策庁舎など、9年半が経った今でも当時の様子が残る被災地の震災遺構等の見学を行ないました。また、嵩上げや防潮堤の建設が進んでいる状況なども見学しながら、南三陸町の復興計画についてお話をうかがいました。

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南三陸町震災復興祈念公園内の防災対策庁舎

午後からは、漁業と農業の領域で地元の復興に尽力されている復興リーダー、たみこの海パックの代表の阿部さん、小野花匠園の社長の小野さんと、それぞれの現場を中継で結び、オンラインによるチャット機能なども活用しながら双方向で活発な交流を行ないました。
たみこの海パックの代表の阿部さんは、震災後に起業し、特に子育て世代の女性の雇用に取り組むとともに、漁業の収益性向上として販路の拡大に向けて尽力しているリーダーです。小野花匠園の社長の小野さんは、大震災後、雇用の創出が重要だと考え、家族経営から株式会社化し、新しい流通形態へのチャレンジや、さまざまなイノベーションを起こしてきたリーダーです。
お二人の事業の取り組みや思いについてのお話をうかがい、地域の生産者と共にチャレンジし続ける阿部さん、小野さんの前向きな姿勢や覚悟から、多くの気づきや学びを得ることができました。

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たみこの海パックの阿部さんのお話をうかがう参加者たち

参加した社員からは「リアルでの見学同様に臨場感あふれる見学をすることができた。ぜひ、現地へ行って復興の様子を体感したいとも感じた。」「覚悟が伝わってきた。結果ピンチをチャンスに変える。目標と目の前のやるべきことをコツコツやることの重要性を改めて実感し、生産者の思いを理解することができた。」「挑戦、失敗、改善を重ねて大きな成功に繋げていることが非常に伝わってきて、たくさんのことを学ぶことができた。」などの声が寄せられ、今回も社員が自ら体験することの大切さや、東北との関わりについて語ることで南三陸町のファンになる機会となりました。

東北でイノベーションを起こしている復興リーダーのもとへ継続的に訪れることで交流が深まり、多くの社員の学びやモチベーションの向上にもつながっています。
これからも花王は、さまざまな形で東北の復興に寄り添ってまいります。

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