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2018年11月02日

南三陸町を訪れ、現地見学と農業ボランティア体験 第5弾を実施

花王では「心のケア」と「自立的復興(産業復興)支援」を2つの柱として、東日本大震災の復興支援を行なっています。
今年も10月6日(土)、7日(日)の2日間にわたり、花王グループの社員が宮城県南三陸町を訪れ、現地の見学と地元の復興リーダーのもとでの農業ボランティアを実施しました。2015年5月の第1回から今回で5回目の実施となり、これまでにのべ118名が南三陸町を訪れました。この活動は、継続して支援したいという思いに加え、社員自らが体験を通じて、さまざまな気づきや学びを得る貴重な機会として企画しています。毎年はじめて参加する社員ばかりで、今年も20名が参加しました。

自ら体験することでの気づき

台風の影響が心配されましたが、当日は天候に恵まれ、花王グループの研究、販売、流通など、幅広い部門から集まった社員たちが、仙台からバスで南三陸町へ向かいました。

南三陸町では、志津川湾の南に位置する戸倉地区で、多くの住民の方が避難した高台にある五十鈴神社、残った鉄骨が津波被害の大きさを伝える防災対策庁舎や高野会館、発災の当日多くの住民の方が避難した志津川中学校など、7年半が経った今でも当時の様子が残る被災場所の見学をしました。
また、嵩上げや防潮堤の建設が進んでいる状況や、南三陸町の震災復興計画についてもお話をうかがいました。昨年、高台へ移転した「南三陸町さんさん商店街」は、3連休ということもあり、多くの人で賑わっていました。

午後から翌日の午前中にかけては、小野花匠園さんで農業ボランティアを行ないました。社長の小野さんは、大震災後、雇用の創出が重要だと考え、家族経営から株式会社化し、新しい流通形態にもチャレンジするなど、さまざまなイノベーションを起こしてきたリーダーです。その取り組みや思いについてのお話をうかがい、その後菊畑で農作業を行ないました。地域の生産者と共にチャレンジし続ける小野社長の前向きな姿勢から、多くの気づきや学びを得ることができました。

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民間による震災遺構の高野会館の前で説明を聞く社員

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菊畑のマルチ剥がし作業をする社員たち

参加した社員たちは「現場に来て、体感し、自ら感じることで、さらに被災地復興への想いが強くなった」「これまでの道のりと復興へ向かう難しさなど、良く理解できた」など、現地で体験することの大切さや東北との関わりについて語るとともに、南三陸町のファンになって帰りました。
東北でイノベーションを起こしている復興リーダーのもとへ継続的に訪れることで交流も深まり、多くの社員の学びやモチベーションにつながっています。

これからも花王は、さまざまな形で東北の復興に寄り添ってまいります。

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