2014年12月05日
~産業復興に向けた被災地支援活動~
11月17日(月)、岩手県大船渡市で、食を扱う事業者さんに向けて、「食の衛生管理セミナー」を開催しました。花王では現在、「心のケア」と「自立的復興」を2つの柱として、東日本大震災の支援活動を行なっています。特に自立的復興支援においては、産業の復興が基盤にあると考え、被災地で事業に取り組み、東北を支えていくリーダーたちを企業が連携してサポートしていくプラットフォーム「みちのく復興事業パートナーズ」* に参画し、さまざまな形で事業者さんをサポートしてきました。
食品加工現場では、加工の工程に沿ってアドバイス。
産業の復興に向けて、花王が持つさまざまなリソースを活用してお役に立ちたいと考え、このたび、飲食業の方向けに衛生管理のノウハウを提供している花王プロフェッショナルサービス(KPS)が中心となり、水産業の盛んな大船渡市で、三陸の魚介類や海藻などを扱う食の事業者さんに向けた「食の衛生管理セミナー」を実施しました。
レクチャーでは、手洗い方法や食中毒防止のポイントなども紹介。
当日は、食品加工現場での実習と、座学でのレクチャーの2部構成で、2事業者11名の方が参加しました。食品加工現場では、普段使っている洗剤や清掃・衛生管理の方法をお聞きしながら、実践的な指導を行ないました。はじめは、少し硬い表情だった参加者も、実践的なアドバイスを聞くうちに、日頃感じていた疑問を活発に質問してくださり、時間が延長するほど、とても盛況でした。
また、第2部でのレクチャーでは、正しい手洗いの方法をはじめ、微生物危害や食中毒防止策、調理環境を衛生的に保つ方法などをご紹介しました。
参加者からは、「今まで当たり前のようにしていた基本的な方法が間違っていたことに気づかされた」「机上の説明だけでなく実際に作業場で指導してくれたのが分かりやすくて良かった」など、たいへん好評の声をいただきました。
今後も被災地の自立的復興に向けて、現地のニーズに沿った活動に取り組んでいきたいと思います。
<参画企業>
味の素株式会社、いすゞ自動車株式会社、花王株式会社、株式会社損害保険ジャパン日本興亜、株式会社電通、株式会社東芝、株式会社ベネッセホールディングス
<事務局>
特定非営利活動法人ETIC.(エティック)