発表資料: 2026年05月20日

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アスファルト再生用添加剤「ダノックス RAP-400」を発売

再利用を繰り返した舗装材にも対応

花王株式会社(社長・長谷部佳宏)は、このたびアスファルト再生用添加剤「ダノックス RAP-400」を発売します。本製品は、古いアスファルト舗装材を再利用するための添加剤であり、繰り返し使用されて劣化が進んだ舗装材にも対応します。加えて、古い舗装材を多く使用した舗装においても耐久性向上に寄与するとともに、植物由来原料の採用により環境負荷低減にも配慮しています。

背景

道路のアスファルト舗装は劣化するため、定期的な修繕が必要です。その際に撤去される古い舗装材は年間約2,000万トン*1 にのぼり、再利用されています。古い舗装材を再利用する際は、劣化したアスファルトの性質を回復させる「アスファルト再生用添加剤」と、新しいアスファルトなどを混合するのが一般的です(図1)。
一方で、舗装材は再利用を繰り返すことで劣化が進み、アスファルト再生用添加剤を用いても、元のアスファルトに近い性質へ回復させることが難しくなる場合があります。また、資源循環の観点から、古い舗装材を道路に再利用する割合は年々増加しており、劣化が進んだ舗装材にも対応できる新たなアスファルト再生技術が求められています。

アスファルト舗装の循環利用とアスファルト再生用添加剤の効果 劣化したアスファルト舗装を回収し、添加剤で性質を回復させて道路舗装材として再利用する流れと、アスファルト再生用添加剤による流動性回復効果

図1.アスファルト舗装の循環利用とアスファルト再生用添加剤の効果

製品特長/製品概要

このたび、再利用を繰り返すことで劣化が進んだ舗装材にも対応可能なアスファルト再生用添加剤「ダノックス RAP-400」を発売します。本製品には、以下3つの特長があります。

(1) 再利用を繰り返し、劣化が進んだ舗装材にも対応

古い舗装材に含まれるアスファルトは、熱や紫外線の影響によって劣化が進むことで、硬い成分同士が凝集して硬く、もろい性質へと変化します。道路舗装に使用する際、元のアスファルトに近い性質へ回復させることが難しくなるため、繰り返し再利用するうえで課題となっていました。本製品は、凝集した成分を分散させることで、アスファルトを舗装材として扱いやすくします。これにより、劣化が進む舗装材についても、繰り返し使用できるようになります。

(2) 舗装の耐久性向上に寄与

劣化が進んだ舗装材を道路に再利用する際、ひび割れや穴(ポットホール)が発生しやすく、道路の長期的な耐久性の低下が課題となっています。しかし、本製品を添加することで、耐水性およびひび割れ耐性の向上を確認しました。アスファルト舗装は、アスファルトと骨材(石・砂)で構成されており、本製品が両者の接着性を高め、水の浸入を抑制することでひび割れが発生しにくくなると考えられます。

(3) 植物由来原料を採用

既存のアスファルト再生用添加剤の多くは石油由来原料を使用していますが、道路分野における低炭素材料へのニーズを踏まえ、本製品は主原料に植物由来原料を採用しました。

製品名 ダノックス RAP-400
カテゴリー アスファルト再生用添加剤
発売時期 2026年5月
地域 日本および欧米、アジア

今後の展望

「ダノックス RAP-400」は、すでに国内の道路会社での採用が決定しています。国内市場での展開を進めるとともに、今後は欧米およびアジア市場への展開も進めていく予定です。
現在、古い舗装材は新しいアスファルトと混合して再利用することが一般的です。劣化した舗装材に対する再生効果が高い本製品を使用することで、古い舗装材の割合を増やすことが可能です。将来的には、再生材を100%使用した舗装の実現に向けて、さらなる技術開発を進めていきます。花王は今後も、アスファルト向け製品の開発を通じて、道路分野における社会課題の解決に貢献していきます。

花王ケミカル事業部門について

花王は、産業界に向けたケミカル事業を展開しています。“精密界面制御技術”を強みに、油脂および高分子に関する豊富な研究知見を応用した多岐にわたる製品やソリューションを提供。身近な生活用品をはじめ、電子材料や農業、道路土木など、幅広い領域で産業界や社会の課題解決に取り組んでいます。

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