花王株式会社(社長・長谷部佳宏)は、蚊が肌にとどまることを防ぐアンチ・ランディングテクノロジーを備えた「ビオレガード モスブロックセラム」を2024年7月から、マレーシアで発売します。
併せて、蚊から未来のいのちを守るプロジェクト「GUARD OUR FUTURE」の活動を、マレーシアでは、セランゴール州と武田マレーシアと協働で行っていきます。
デング熱は、ASEAN全域の長年にわたる大きな社会問題です。さらに、地球温暖化や都市化の進展により蚊の生息地域が拡大していることで、その被害は年々増加しています。マレーシア保健省によると、マレーシアにおけるデング熱の発生数は前年よりも大幅に増加しており、2024年の最初の5週間で18,427件と報告されています(2023年の同期比65%増)。
花王は、中期経営計画のビジョンとして「未来のいのちを守る」を掲げ、顧客のニーズにエッジの効いたソリューションで世界No.1の貢献をすることをめざしています。これを受け、デング熱被害の削減に向けた「GUARD OUR FUTURE」プロジェクトの展開をマレーシアにおいても開始します。独自の蚊よけ技術を応用した「ビオレガード モスブロックセラム」を2024年7月から発売するとともに、社会課題の解決に向けた取り組みを推進していきます。
マレーシアで発売する「ビオレガード モスブロックセラム」は、独自のアンチ・ランディングテクノロジーを搭載した蚊よけクリームです。蚊の脚の構造に着目し、肌の表面を蚊がとどまりにくいように整えることで、蚊に刺されることを防ぐ技術*1 を応用しています。ボディローションのような軽いつけ心地で肌にうすく伸ばすことができ、べたつかず快適な使い心地です。
商品名 | 香り | 容量 | 価格 |
---|---|---|---|
ビオレガード モスブロックセラム Bioré GUARD Mos Block Serum |
フレッシュラベンダー | 100g | RM24.90 |
スウィートブロッサム |
花王は、2024年2月14日~3月14日の期間、ビオレブランドのアジア10の国・地域の公式SNSアカウントにおいて、『#GUARD_OUR_FUTURE いいねキャンペーン』を実施しました*2 。1カ月間に16,000件以上の「いいね」を獲得し、多くの方から活動への共感をいただきました。この結果を受け、2024年5月、マレーシアセランゴール州に、新発売する「ビオレガード モスブロックセラム(50g・非売品)」を昨年のセランゴール州のデング熱発生件数に合わせ61,080本寄付しました。この商品は、2025年6月までの期間、マレーシアにおける「GUARD OUR FUTURE」の活動で配布していきます。
マレーシアでは、デング熱のホットスポットがいくつかあり、最も感染者が多いエリアがセランゴール州です。デング熱の被害削減のためには、コミュニティ全体での取り組みが必要です。そこで花王(マレーシア)は、武田マレーシアと「デング熱撲滅に向けての覚書」を締結し、またセランゴール州とデング熱に向けた協働について合意しました。今後、協働して活動を推進していきます。
<2024年の取り組み内容>
セランゴール州は、花王(マレーシア)社と共同で、市民にデング熱の啓発を行うデング熱予防プログラムを実施します。このプログラムの一環として、花王(マレーシア)とともに、セランゴール州各地でワークショップやゴトン・ヨロン(相互扶助)活動を実施し、参加者にビオレガード モスブロックセラムを配布します。セランゴール州は、より効果的で効率的な公衆衛生に向け、地域社会におけるデング熱のリテラシーを高める戦略的ステップとして、民間企業との協力を歓迎します。
花王(マレーシア)は昨年、設立50周年を迎えました。花王は中期経営計画K27の中で、「未来のいのちを守る」をビジョンに掲げ、世界中のさまざまな社会課題に花王なりのアプローチで取り組んでいます。マレーシアを含むASEAN諸国では、蚊が媒介する感染症が深刻で、その被害から子どもたちの命を守ることは喫緊の課題です。花王(マレーシア)は、「GUARD OUR FUTURE」の活動を、志を同じくするセランゴール州、武田マレーシアと協働して推進していきます。これにより、マレーシアの地域および国民の皆さまの豊かな生活に貢献してまいります。
花王(マレーシア)は、1973年に設立された花王の海外子会社です。ビューティケア、ホームケア、サニタリー事業を展開し、ビオレ、キュレル、アタック、マジックリン、ロリエなどのブランドで商品を販売しています。
ビオレは、肌を「人と人」「人と社会」がつながり、暮らしを支えるヒューマン・インターフェイス(接点)と捉え、安心・快適な暮らしに貢献する商品を展開するスキンケアブランドです。肌の上にもうひとつの肌をまとう「アウタースキン」発想に基づき、UV・暑熱・感染症などの環境ストレスから肌を守るスキンプロテクションを提案しています。
東南アジアや他の多くの地域では、蚊が媒介する感染症であるデング熱によって多くの人々、特に子どもたちの生命が脅かされていることが社会課題となっています。
花王は、日ごろ取り組んでいるさまざまな研究をこうした課題解決のために役立てたいとの思いから、「蚊が止まりにくい肌の状態に整えることで、蚊に刺されなくする」という独自発想の忌避技術を開発しました。この独自技術を必要とするより多くの方々にお届けし、さまざまな取り組みと併せて、課題解決を推進していきます。