「唇を知る」実態研究~唇の加齢による色、形状の変化

皮膚科学

唇は、顔全体では小さな部位ですが、顔印象や年齢印象に大きく関与していることが知られています。唇の主な悩みである「乾燥・皮むけ」は30代をピークに減少し、一方、唇の色(くすんで見える)や形状(ふっくら感がなくなってきた、輪郭がぼやけるなど)に関する悩みは加齢に合わせて増加します。
花王では、お客さまのニーズに応えるために、唇の色や形について詳細な研究を行い、理想の唇やメイクアップ製品の開発に取り組んでいます。

唇色の変化

20-70代の各年代約15名、日本人女性計85名を対象に、唇色の調査を行いました。
色についてグループ分けを行うと、「ピンク:赤く鮮やか」「ペール:赤みがない」「パープル:彩度が低い」「ブラウン:暗い」の4タイプに分類できることがわかりました。
年代によってピンク、ペール、パープルの出現率は年代に合わせて変化しますが、ブラウンタイプは年代に関係なく一定数存在することがわかっています。

図:20代から70代の各年代約15名ずつ、トータル85名の日本人女性の唇を、ピンク、ペール、パープル、ブラウンに分類し、各年代の4タイプの構成比率を示した結果。ピンクの比率は年代が上がると減少し、パープルは増加する。ブラウンはいずれの年代にも一定数存在することが分かる。

唇形状の変化

10-70代の各年代約20名、日本人女性計139名を対象に、唇の形状を調べる調査を行った結果、加齢によって唇形状は変化することがわかりました。
唇の縦幅(厚み)は、加齢とともに狭くなっていました。一方、横幅に関しては加齢とともに広がること、下唇については、側面からの膨らみが減少することを確認しました。
周辺(鼻の下)についても加齢と共に長くなることがわかりました。

図:10代、30代、50代、70代の各代表的な唇の正面図、側面図を一例ずつ表示、唇全体の縦幅は、加齢とともに狭くなり、横幅は加齢とともに広がる。下唇は加齢とともに、側面からの膨らみが減少する。鼻の下は加齢とともに長くなる。

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