熱セットのしやすさと好感触を両立する「熱可塑性ポリマー技術」とその応用

ヘアスタイリング

ヘアアイロンの急速な普及により、自在なヘアスタイル形状をより手軽に楽しめるようになりました。一方で、スタイルや髪質、くせの強さによっては、何度アイロンを通しても形づけが難しく、時間が経つとくずれてしまうことも多いです。

花王は、アイロン使用時は熱でやわらかくなって形づけをサポートし、室温では強靭な被膜となって、好感触なスタイルを保持できる、ヘアアイロンのためのスタイリング剤を設計しました。

基盤技術研究所との協働により、熱で可塑化する親水性のハードセグメントと、好感触な疎水性のソフトセグメントを併せ持つ、「熱可塑性ポリマー」の開発に成功しました。両セグメントがミクロな相分離構造を形成することで、両者の特徴を併せ持つことが可能であり、強力な熱セット性と良好なアイロン滑り、仕上がりの好感触とスタイル保持を実現することができました。

このポリマー技術を応用することにより、どんな髪でも、自在なヘアスタイル形状を簡単に実現し、好感触な仕上がりを1日中楽しむことができるヘアスタイリング製剤をお届けしています。

熱可塑性ポリマーの模式図。疎水性ソフトセグメントに親水性のハードセグメントが結合している様子。

熱可塑性ポリマーの模式図

熱可塑性ポリマー技術を応用したスタイリング剤の有無によるスタイリング効果の比較。本技術を用いるとキレイなカールが付与できている。

熱可塑性ポリマーを応用したスタイリング剤の効果

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