心理学的手法を用いた感性価値研究

人間科学

花王の感性価値研究では、人の感情や意識、五感での感じ方を計測し、心理学的手法を用いた感性の研究に取り組んでいます。たとえば、化粧時の感情を評価する言葉から、12の感情因子を抽出し、化粧版感情評価尺度を開発しました*1 。化粧時の感情の変化を“見える化”し、客観的に測ることにより、化粧に関わるさまざまな状況での詳細な感情を評価、化粧品開発に活用しています。

化粧時の感情を測る化粧版感情評価尺度は、幸福満足、リフレッシュ、活動的快、活力感、好緊張、贅沢感、集中、驚き、リラックス、眠気、不満、落胆の12種の感情因子から構成される。

花王は、製品そのものだけではなく、製品を使用する人の動作など人の要因にも注目しています。化粧をする際の動作について、モーションキャプチャーを用いた解析や、他者に与える印象を解明しています。これまでに、化粧品容器を扱う際の“所作”を意識することが、自分への意識や、肌への意識、効果感にも影響することを明らかにしています*2
製品や製品を使用する人に関わるさまざまな要素について、心理学的手法を用いた感性研究によって、感性にひびく製品・サービスの開発を行っています。

化粧品容器を扱う際の動作の写真

モーションキャプチャーを用いて化粧動作を解析する時の実験風景

化粧をする際の動作について、モーションキャプチャーを用いた解析。手の動きや手の動きの加速度を解析できる。

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