サステナブル界面活性剤 Bio IOS®
Brand Purpose 「洗う」を
サステナブルにする

人口が増えていく未来には、
洗剤やシャンプーの原料である
植物油脂の需要が増え、
多くの森林が切り開かれて
しまうかもしれない。
だから花王は、
いままで界面活性剤として
ほとんど使われてこなかった
アブラヤシの果肉を搾ったあとに残る
固形の油から天然由来の界面活性剤
「Bio IOS®」をつくりました。
この技術で洗浄剤の需要増に応え、
過剰な森林伐採を防ぐ。
花王は「Bio IOS®」を世界に広め、
毎日の「洗う」をサステナブルに
することで、
人と地球の未来に
貢献していきます。
「Bio IOS®︎」とは
Easy to use
高い汎用性
さまざまな用途の「洗う」に
幅広く活用できる
天然由来
植物油脂から生まれた
バイオ100%の原料
水を選ばない洗浄
低温や硬度の高い水にも
溶けやすく使いやすい
ロゴに込めた想い
文字色は信頼と清潔のネイビー。「i」の形は「人」を
象徴しています。
周囲のリングは豊かな共生世界をイメージした
グリーン。循環を表し、持続可能な未来への願いを
込めています。
パームに依存してきた「洗う」ことの課題
洗剤、石鹸、シャンプーなど生活に欠かせない洗浄製品の原料として主に使用されてきたのがパーム核油*です。
世界の人口増加に伴い、植物油脂原料の需要が増えれば、アブラヤシ増産のために熱帯地域に広がる豊かな森林が失われる恐れがあります。また、パーム核油の供給不足に陥れば、洗浄製品を必要とする人に届けられなくなる懸念があります。
この課題への対策は、私たちの未来の生活と環境の両方を守るために、いま取り組むべき重要なテーマです。
*アブラヤシの種の核から抽出される油
課題を解決し、
未来の「洗う」を守る
01 Sustainable

アブラヤシの果肉を絞ったあとに残る固形の油を、
洗剤やシャンプーなどに使用可能な界面活性剤「Bio IOS®」に変換する技術を確立。
アブラヤシ果実の界面活性剤への利用可能率が20%アップしました。
果肉からとれる
液体の油
70%
主に食用油として
使用されます
種の中にある
核からとれる油
10%
洗剤や化粧品の原料
として使用されます
果肉を絞ったあとに
残る固形の油
20%
「Bio IOS®」の技術により、新たに界面活性剤として活用できるようになりました
02 Uniqueness

「Bio IOS®」の原料である固形の油は、長鎖アルキル鎖をもち水に溶けにくいため、
これまで界面活性剤の原料には適さないとされてきました。
「Bio IOS®」は、この長鎖アルキル鎖を分岐させることで、
水に溶けやすい独自の分子構造に変換することに成功しました。
一般的な
界面活性剤 Bio IOS®
「Bio IOS®」はアルキル鎖が分岐した独自の構造を持つため、
長いアルキル鎖をもちながらも水に溶けやすい性質です。
03 Technology

一般的な界面活性剤は水に溶けやすいと油になじみにくく、油になじみやすいと水に溶けにくいという
相反する性質があります。
「Bio IOS®」は特殊な分子構造をもつため、水への溶けやすさと油へのなじみやすさを両立する特性があります。
そのため、低温や硬度の高い水を使ったり、界面活性剤の使用量が少なかったりしても汚れを落とすことができます。
「界面活性」と「水溶性」の両立
一般的な
界面活性剤 Bio IOS®
温度0℃、硬度20°DHの水への溶解性(濃度1wt%)
04 Future

「Bio IOS®」の開発により、パーム以外の主要な植物油脂にも
界面活性剤として活用できる可能性が生まれました。
現在、界面活性剤の原料であるパーム核油やヤシ油は生産が熱帯地域に限定されてしまうという
課題がありました。しかし、多様な植物原料にこの技術を応用することで、特定の地域に依存することなく、
洗浄剤の需要増に応えることができます。また、藻油など未活用の油脂原料の活用も期待できます。
これが、私たちが描く「洗う」の未来です。
植物油脂原料

