育毛のしくみと効果/育毛剤と頭皮マッサージ
育毛のメカニズムは、大きく2つ考えられます。
育毛剤には両者を併せ持ったものがあり、頭皮マッサージは、血行を良い状態に保つ目的で行います。
2つを組み合わせて継続して行うことがおすすめです。
医薬部外品の育毛剤には、毛母細胞の分裂・増殖を促す効果、血行を促進する効果を併せ持っている製品が多く見られます。
毛母細胞の分裂・増殖を促すメカニズムは、育毛剤に配合されている有効成分によって様々です。
血行促進効果のある成分としては、センブリエキス、ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)などが代表的です。
育毛剤は、1日1〜2回、頭皮(地肌)に塗布してなじませるように使用するのが一般的です。洗髪後と朝ヘアスタイルを整える前がおすすめのタイミングです。
20代~60代の女性において、頭皮(地肌)の血流が良いと、髪のハリ・コシが高い傾向があります。また、50代以上の女性は、髪が細くなり薄毛が目立つこともあるのですが、血流が良い方が髪が太い傾向です。
毎日1~3分の頭皮マッサージを3回、6ヵ月間行った実験により、次のような効果を検証しました。
長期間頭皮マッサージを続けると効果が期待できます。
腕をマッサージする場合は、強くこする方法が最も血行を良くするのに効果的ですが、頭皮の場合はいくつかのマッサージ方法を組み合わせることで効果が高まります。
マッサージ用のブラシなどの器具の中には、手指の力がなくてもマッサージ効果が発揮されるよう設計されているものがあり、短時間で血流量を上げやすいという利点があります。
1. 頭皮全体を揉みほぐす
5本の指先で頭皮をつかむように置き、指先の位置を動かさずに頭皮を押した状態で、手で3回ほど円を描くようにして揉みほぐします。
左右の耳の上からはじめ、指の位置を変えて頭の中心に向かって、さらに指の位置を前後に変えて、頭全体を揉みほぐします。
2. 頭頂部のツボ押し
両手指先で、頭中央の「気持ちいい」と感じる部分を1ヶ所につき3秒押して離します。 (深呼吸して息を吐きながら押すとリラックスできます)