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2022年06月16日

感覚科学研究所が、日本感性工学会においてエシカルな暮らしがもたらす幸福感の研究成果を発表

第17回日本感性工学会春季大会(2022年3月25~26日開催)において、感覚科学研究所が「エシカルな暮らしがもたらす幸福感の研究」と題して、研究成果を発表しました。

本研究は、サステナブルな暮らしを志向する「エシカルな暮らし」と、その実践者(生活者)の幸福感との関係を検証したものです。
女性1万人の中から、エシカルな意識と行動量によって対象者900名を抽出・群分け* し、各群における、「エシカル意識」、「エシカル行動」、「幸福度」の関係分析を通して、以下のポイントを明らかにしました。

  • * エシカルな行動量の多さにより高関与群(200名)、中関与群(500名)、低関与群(200名)に群分けしました。

① 全ての群において、エシカル意識が高い人は幸福度が高い。
② 高関与群では、エシカル行動が多い人は幸福度が高い。
③ 低関与群では、エシカル行動が多い人は幸福度が低い。
④ ③の要因として次の2点が確認できた。1)他群にくらべて「資源節約行動」に偏って実践されている(つまり「ガマン行動」が多い)、2)「資源節約行動」の社会的・環境的意味を理解していない(ルールに従っているだけ、お金がもったいないだけ、という認識が強い)

学会では、1時間半の持ち時間をオーバーするほど多数の聴講者を得て、研究内容だけでなく、今後どうすればエシカルな暮らしを広めていくことができるかという点についても、多岐にわたるディスカッションが展開されました。

花王では、生活者が求める持続可能なライフスタイルを「Kirei Lifestyle」(キレイライフスタイル)とし、そのようなライフスタイルを送りたいという思いや行動に応えることをめざしています。今回の知見を有効に活用し、Kirei Lifestyleをより多くの生活者と共に実践していくために社内外との連携を推進していきます。

【発表者/共同発表者】
感覚科学研究所:宇野茂利、吉村佑歌子、児嶋貴美子、外間貴美
東洋大学:堀毛一也教授

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