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2021年09月22日

タイで他企業と連携しリサイクルキャンペーンを実施

花王インダストリアル(タイランド)が、商業施設を運営するサイアムピワット、日用品メーカーのユニリーバ・タイグループ、食品加工処理と紙容器充填包装システムのテトラパック・タイランドと連携し、2021年6月5日の世界環境デー*1 に、リサイクルキャンペーン「ドライブスルー・リサイクル・コレクション・センター・キャンペーン」を開始しました。バンコク市内にある大型商業施設サイアム・パラゴンに、車に乗ったままでリサイクルするごみを持ち込めるセンターを2カ所設置。ドライブスルー形式でのリサイクルキャンペーンは、タイでは初めての取り組みです。

  • * 1 国連環境計画(UNEP)が制定した、環境問題への意識を高める日

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環境問題は生活に大きな影響を及ぼしています。そのため、家庭から出るごみのような、身近なものから解決に向けた変革を起こすことが、世界的に急務となっています。今回のリサイクルキャンペーンでは、サーキュラーエコノミー(循環経済)のフレームワークの下で、ごみの包括的な管理モデルを構築し、上流から下流に向かう中でのプラスチックごみの流出の最小化をめざします。

今回のリサイクルキャンペーンでは、消費者は、リサイクルセンターにごみを持ち込む前に、ごみを洗浄し、素材ごとに次のカテゴリーに分別する必要があります。
(1)紙 (2)ガラス (3)鉄とアルミニウム (4)牛乳のボトルやシャンプー・コンディショナー・液体せっけん・衣料用洗剤・柔軟剤の包装容器など、複数の素材からなる固いプラスチック (5)生理用品のパッケージなど、薄いプラスチックフィルム (6)スナック菓子・食洗器用洗剤・衣料用洗剤・柔軟剤のつめかえ容器などの、複数の素材からなるやわらかいプラスチックフィルム (7)水や飲料、食器用洗剤などのPET素材のボトル (8)牛乳、ジュース、ココナッツミルクなどのパック容器の8つのカテゴリーです。

回収されたごみは原料に変換されたのち、さまざまな付加価値のある製品にアップサイクルされ、販売されます。また、回収ボックスは、リサイクルが難しいとされる複数の層からなる包装容器やつめかえ容器から作られた素材でできており、ダックユニットが設計し、ベストポリマーインターナショナルが製造しています。

今後は、リサイクルセンターで回収されたごみの、種類と重量に関するデータの収集、洗浄状態の評価、サイアムピワットがごみをリサイクル拠点に運ぶところまでを追跡できる、アプリケーションを導入する予定です。消費者がセンターにごみを持ち込む前に、指定されたエリアでデータを搭載するタグを手に入れ、リサイクルに出すごみに貼る方法を想定しています。

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また4社は、レス・プラスチック・タイランド・ネットワークの協力により、食品の持ち帰りやデリバリーで使用された包装容器などリサイクルが難しいごみを、燃料に変換するシステムも共同で構築しています。包装容器はWongpanitインターナショナルカンパニーが精製分離し、エネルギ―として再生されることで、ごみゼロを実現しています。

今回の取り組みのように、タイの人々がエコロジカルバランスを維持し、持続可能な方法で使い捨てプラスチックの問題に取り組むことはとても重要です。行動やライフスタイルにおいて、すべての人々が積極的にごみの分別や資源の有効活用に取り組むことは、前向きな変化をもたらし、最終的により持続可能で、よりよい地球を創り出していくと考えています。

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