2021年05月18日
花王は2021年3月、一般社団法人 日本化学工業協会の「JIPS*1 賞」を5年連続で受賞しました。JIPS賞は、自社で製造する化学物質を、健康や環境に負荷を与えることなく安全に使用する方法などを自主的に公開し、社会からの信頼の構築に努めた企業に与えられるものです。花王の受賞は国内企業で唯一の5年連続となり、そのうち最優秀の大賞は、今回で4度目となります。
花王は、アスファルト改質剤など産業用途のケミカル製品や、洗剤、入浴剤、化粧品などの家庭用製品に、さまざまな化学物質を使用しています。化学物質を扱う企業としての社会的責任を果たすため、化学物質のリスクを評価し、現場での管理強化の推進と、その公開に努めてきました。花王はこの取り組みを、世界共通の目標「SAICM(サイカム)*2 」推進活動の成果として、社内の複数の部門と一体となって、2012年から継続して行なっています。
2020年は、アルキル硫酸エステル塩などが、人の健康と環境に影響を与えることなく安全にお使いいただけることを、科学的根拠とともに「安全性要約書」にまとめて公開しました。そして、それらの要約書の公開数が国内最多となったことから、大賞の受賞に至りました。
アルキル硫酸エステル塩は、洗浄力や泡立ちをよくすることに役立ち、台所用洗剤、衣料用洗剤、身体洗浄剤、シャンプー、ハミガキ等に洗浄成分として配合されています。
製品に配合するにあたっては、各国の法規制を遵守することはもちろん、花王独自の安全基準に基づいて詳細に安全性を評価し、さまざまな使用テストを行なっています。
化学物質は、正しい理解のもと選び、適切かつ大切に使うことで、私たちにサステナブルな暮らしをもたらします。
今後も安全で安心できる社会の実現に貢献することをめざして、活動を継続してまいります。