2018年09月11日
花王は、主にマレーシアやインドネシアで生産されるパーム油やパーム核油を原料とする誘導体を製品の原料として使用しており、持続可能なパーム油の生産をめざす活動に取り組んでいます。
このたび、その一環として、経済人コー円卓会議日本委員会(CRT日本委員会)がマレーシアとインドネシアで開催したステークホルダーエンゲージメント(SHE)プログラムに参加し、現地の小規模パーム農園を訪問して農園主等との対話を行ないました。また、インドネシアでは、環境や人権課題に取り組む現地NGOとの対話集会にも参加しました。
昨年に引き続き、Selangor州の小規模農園を訪問しました。無農薬栽培に取り組む農園主から話を聞き、また、マレーシアパーム油庁(MPOB)が運営する集荷場において適切な利益配分をめざす集荷事業の説明を受けました。その後、6名の小規模パーム農園主やMPOBスタッフとの対話集会に参加し、農園の状況やMPOBが進めるKPSMと呼ばれる小規模農園支援事業について知見を得ました。
Jambi州にて小規模農園主等との対話集会に参加し、農園の状況や、生産者組合を通じた生産性向上や商品力を高めるための認証* への取り組みについて話を聞きました。
Jakartaにて、環境や人権課題に取り組む現地NGOとの対話集会に参加しました。パーム農園開発における環境課題や先住者の権利侵害、農園労働者の賃金やサプライチェーンにおける利益配分や不平等な契約などの課題とその解決に取り組む活動について討議しました。
花王は持続可能なパーム油サプライチェーンの確立に向けた努力を続けており、小規模パーム農園における課題に向き合うため今後も対話を継続し、ステークホルダーと共にその課題の解決に取り組んでまいります。