トレーサビリティと原料管理

化学物質総合管理システム

花王では家庭用商品および工業用製品の安全・安心を確保するために、個々の原料・製品に「マスター・インデックス (Master Index)」というグループ共通コードをつけた「化学物質総合管理システム」を運用しています。製品を原料や成分に分解して登録し、製品ごとにどのような品質、安全性、防腐性、法規情報などをもった原料が使われているかを瞬時に確認することができるため、万一原料に問題が発生した場合でも、影響範囲を即座に特定することができます。

商品化支援システム

化学物質総合管理システムのデータベースを基に、家庭用製品の処方開発を支援する「商品化支援システム」を運用しています。このシステムを活用することで、製品設計の段階から法規適合だけでなく、どの原料を用いれば品質や安全性が高く、環境負荷の少ない製品がつくれるかを確認しています。さらに、薬機法や食品表示法などで規制される商品では成分表示が自動作成されるため、表示作成の容易化やミスの防止に不可欠なツールとなっています。

生産品質情報システム

商品の製造ロットごとに、使用したすべての原料の品質情報や製品の検査記録・合否判定記録などを一元的に管理しています。万一、消費者の皆さんから商品不良等の申し出があった場合、速やかに製造時の品質情報を確認できます。

花王の化学物質総合管理の概要

化学物質による事故や環境汚染を防止することを目的に化学物質の適正な管理を推進しています。そのために、化学物質総合管理システムを用いて原料や製品に含まれる化学物質の安全性や法規制情報を管理し、主に次の3つの場面で活用しています。

  1. 品質や安全の確保に加えて環境に配慮した製品の開発及び製造。
  2. 製品を安全にご使用いただくための各種情報提供。
  3. 安全、環境安全確保のための化学物質の製造量、取扱い量のモニタリング。

Page Top