2022年12月28日

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「JSEC2022(第20回高校生・高専生科学技術チャレンジ)」で花王賞、花王奨励賞を決定

~科学技術の未来を担う次世代の人材育成を支援~

花王は、“よきモノづくり”の基盤は科学技術から生まれる革新的なイノベーションであると考え、よりよい未来を担う子どもたちの次世代育成を応援しています。
その一環として、「JSEC(高校生・高専生科学技術チャレンジ)」(主催:朝日新聞社、テレビ朝日)への協賛を2005年の第3回から始め、2016年からは特別協賛社として、さらに注力した支援をしています。
最終選考となる最終審査会では、花王の研究者自らが審査を行ない、優れた作品に花王賞、花王特別奨励賞を毎年贈呈しています。

科学技術の未来を担う人材の育成を応援

JSEC2022では、全国166校の高等学校から過去最多となる339の研究作品の応募があり、予備審査を経て、大学教授など専門家が審査する一次審査を通過した30作品が最終審査会に進みました。最終審査会は12月10日、11日に日本科学未来館(東京都江東区)にてハイブリット形式で開催しました。

12月10日は専門審査会のあと、協賛企業による特別セミナ―の動画を放映し、出場している高校生と教員の皆さんにご覧いただきました。花王の研究者からは「土壌改良による食糧増産技術」について発表しました。
12月11日は最終審査が行なわれ、花王の研究者も審査委員として参加し、各賞を決定しました。審査では、高校生が自らの研究内容についてプレゼンテーションや質疑応答を行ない、いずれも専門性がとても高い、情熱あふれる発表でした。

花王賞は、キャベツとレタスの虫の付き方の観察から植物が本来もっている虫の忌避成分について仮説を立て、植物乳液中の炭化水素・テルペン類に忌避効果があることを見出した、島根県立浜田高等学校の坂手遥さん、横山麗乃さん、渉結名さんの研究作品に贈呈しました。
また、花王奨励賞は、アカハライモリの睡眠時間や飼料捕獲等の生態を理解するため、Pythonプログラムを駆使して行動を定量的に評価し、イモリに音楽の好みがあることも確認した金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校と、水溶液が攪拌により色の変化を繰り返す振動反応において、仮説に基づいた反応解析によって循環する酸化還元反応のモデルを提案し、速度論的考察により色が変化する時間を調整する操作も導き出した東京都立小石川中等教育学校の2作品に贈呈しました。

JSECの上位入賞者は、世界中から高校生が集まる「国際学生科学技術フェア(ISEF)」へ出場します。また、花王賞と花王奨励賞の受賞校の皆さんには、花王の研究者との交流を図る企画を開催する予定です。

「JSEC2022」の表彰式で花王賞を受賞した島根県立浜田高等学校の皆さんと執行役員の寺崎

花王賞受賞 島根県立浜田高等学校
(左から受賞者の横山麗乃さん、渉結名さん、坂手遥さんと執行役員の寺崎)

受賞研究作品

花王賞

  • 植物乳液の防虫効果と利用法
    (島根県立浜田高等学校 坂手遥さん、横山麗乃さん、渉結名さん)

花王奨励賞

  • アカハライモリの睡眠時間と音の選好
    ~T字パイプ装置と画像認識システムによる行動評価~

    (金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校 部家匠さん)
  • 銅イオンを用いた青いフラスコの実験の開発と解明
    (東京都立小石川中等教育学校 三田倫太朗さん)
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