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2022年09月02日

「JSEC2021(第19回高校生・高専生科学技術チャレンジ)」
花王賞・花王特別奨励賞受賞校による研究発表会を開催(オンライン開催)

花王は、“よきモノづくり”の基盤は科学技術から生まれる革新的なイノベーションであると考え、よりよい未来を担う子どもたちの次世代育成を応援しています。
その一環として、「JSEC(高校生・高専生科学技術チャレンジ)」(主催:朝日新聞社、テレビ朝日)への協賛を2005年の第3回から始め、2016年からは特別協賛社として、さらに注力した支援をしています。
最終選考となる最終審査会では、花王の研究員自らが審査を行ない、優れた作品に花王賞、花王特別奨励賞を毎年贈呈しています。

「JSEC2021受賞研究発表会」を開催

8月8日(月)に、花王社員に向けて「JSEC2021 受賞研究発表会」をオンラインで開催しました。当日は全国17カ所をオンラインでつなぎ、「JSEC2021」受賞校のほか、先輩受賞者や花王社員など、昨年の約2倍にあたる116名が参加しました。花王社員の参加者は研究部門のみならず、事業部門、生産技術部門、販売など、職種を超えて多くの部門から幅広く集まりました。
当日は受賞作品の発表のほかに、花王の研究事例の紹介や花王エコラボミュージアムの見学など、身近な製品に関わる企業活動を知っていただく場になると共に、コロナ禍で難しくなっている、受賞校同士の交流の場にもなりました。

全国17カ所をつないで開催したオンライン発表会

はじめに、花王の研究員が研究事例の紹介を行ない、つづいて受賞校の皆さんが受賞作品のプレゼンテーションを行ないました。伸び伸びとした発表と自信をもって質疑応答に答える姿から、研究への情熱とそこに積み重ねてきた努力が伝わり、社員も大いに刺激を受けました。

花王賞受賞 松井さんの発表

また、今年度は新たな企画として、「ファンプロペラの効率アップ~風を変えるシンプルな表面加工~」の研究で2016年に花王賞を受賞した、田渕宏太朗さんをゲストにお迎えしました。田渕さんは、花王賞の受賞がきっかけで参加資格を得た国際大会「ISEF(国際学生科学技術フェア)2017」でも機械工学部門2等を受賞。現在も宇宙飛行士をめざし、筑波大学大学院で航空宇宙工学と流体工学を学び、小型液体燃料ロケットの開発とその実用化に向けて日々研究に取り組んでいます。
田渕さんは、自身のこれまでの活動を紹介すると共に、「自分の『夢』『やりたいこと』を糧に、それをかなえるための道を見つけてほしい」と、高校生に向けて力強いエールを送りました。「海外でも活動したい」という田渕さんの話に刺激を受け、高校生も目を輝かせながら海外への夢や希望を語りました。

先輩受賞者 田渕さんの発表

花王からは、若手の研究員2名が高校時代の進路選択や大学での研究内容、花王に入社した理由などキャリアについて話しました。受賞校の皆さんからは「いつ頃大学院に進もうと決めたのか」など沢山の本音の質問が飛び交い、若手の研究員たちは、その一つひとつにていねいにアドバイスをしました。

最後に、受賞校の皆さんから、「色々な分野の社員の方が、自分の研究に関心を持って聞いてくれて嬉しかった。」「企業では一つのものをみんなでつくり上げていくという話が印象的だった。」などの感想をいただきました。社員からは「研究テーマの着眼点、アプローチ方法、熱のこもったプレゼンテーションがすばらしく刺激を受けた。」「優秀な高校生の姿を見て、日本の未来に希望の光が見えた。」「若い人を応援するため、また来年も参加したい。」などの声が寄せられました。参加者は、お互いにほかでは得られない刺激を受けた様子で、忘れられない会となりました。

花王は科学技術でよりよい未来に貢献するため、これからも若きサイエンティストを応援し、共に未来を切り開いていきたいと思います。

「JSEC2021」受賞校と研究テーマ

花王賞

  • 熟成梅酒が琥珀色になる理由
    (玉川学園高等部 松井 了子さん)

花王特別奨励賞

  • どこにでも貼ることのできる1.7V超分子色素太陽電池
    (島根県立浜田高等学校 木村 香佑さん、木原 萌伽さん、鍵山 創直さん)
  • STFTによるハクセンシオマネキ(Uca lactea)の理想的な求愛ダンスの解析
    ~求愛に成功するオスは、休まず一定の速さで大きなハサミを振る~

    (宮崎県立宮崎北高等学校 黒木 美花さん、猪股 聡太さん)
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