2018年10月22日
花王では、メセナ活動支援の一環として、東京文化会館が2003年に設立した「東京音楽コンクール」の開催を支援しています。
このコンクールは、東京文化会館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、読売新聞社、花王株式会社、東京都の四者が主催し、芸術家としての自立をめざす可能性に富んだ新人音楽家を発掘し、育成・支援を行なうことを目的として実施するコンクールです。
このコンクールの特徴は、本選においてオーケストラと共演するほか、聴衆の投票により、最も多い票を得た出場者に「聴衆賞」が贈られます。さらに、現役演奏家を中心とした審査体制、入賞後の出演機会の提供やリサイタル支援など、手厚いサポート体制を用意している点で、ほかに類を見ない日本を代表するコンクールです。
また、出場者の国籍・居住地を不問として、海外にも門戸を広げて、国際色豊かに、質の高い音楽家の発掘の機会につなげています。
2018年度は、4月に弦楽、金管、声楽の3部門の応募受付を行ない、3部門合わせた応募総数は369名でした。第一次予選、第二次予選を経て8月27日(月)から31日(金)にかけて本選が行なわれ、各部門の入賞者が決定しました。各部門本選終了後にはステージ上で表彰式が行なわれました。
※敬称略
【第1位】
関 朋岳(ヴァイオリン)
【第2位】
髙木 凜々子(ヴァイオリン)
【第3位】
有冨 萌々子(ヴィオラ)
【入選】
北田 千尋(ヴァイオリン)
【聴衆賞】
髙木 凜々子(ヴァイオリン)
【第1位】
三村 梨紗(トランペット)
【第2位】
髙瀨 新太郎(トロンボーン)
【第3位】
鶴田 麻記(トランペット)
【入選】
北畠 真司(テューバ)
阿部 華苗(ホルン)
【聴衆賞】
三村 梨紗(トランペット)
【第1位】
ザリナ・アルティエンバエヴァ(ソプラノ)
【第2位】
小堀 勇介(テノール)
種谷 典子(ソプラノ)
【第3位】
該当者なし
【入選】
森野 美咲(ソプラノ)
宮地 江奈(ソプラノ)
【聴衆賞】
ザリナ・アルティエンバエヴァ(ソプラノ)
※敬称略
市原 多朗/伊原 直子/大倉 由紀枝/大島 幾雄* /小林 一男/高橋 薫子/堀内 康雄/彌勒 忠史/山下 牧子/ヴィンチェンツォ・デ・ヴィーヴォ
磯村 和英/鬼束 俊之/大谷 康子* /小林 美恵/西田 直文/長谷川 陽子/ベアンテ・ボーマン/星 秀樹/ミヒャエル・ヴァイマン
小田桐 寛之/栗田 雅勝/佐藤 潔/次田 心平/津堅 直弘* /栃本 浩規/松崎 裕/森 博文/ヨウコ・ハルヤンネ
国塩 哲紀(東京都交響楽団芸術主幹)/三枝 成彰(作曲家)
堤 剛(チェリスト、サントリーホール館長)/ジョージ・レンドヴァイ(ハンガリー マーヴ交響楽団CEO)
小林 研一郎(指揮者、東京文化会館音楽監督)
第16回 声楽部門表彰式
写真:堀田 力丸 写真提供:東京文化会館
入賞者には東京文化会館主催事業等への出演機会が予定されていますが、平成31年(2019年)2月11(月・祝)には、2018年度の各部門第1位入賞者が東京文化会館主催で開催される「優勝者」において、東京フィルハーモニー交響楽団と共演します。
若き音楽家の熱演にご期待いただき、ぜひ会場で温かい声援を送ってください。