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2017年11月07日

石巻市川の上地区で、地域住民の健康度向上とコミュニティ形成の取り組みを開始

~『地域の健康を住民で支えあう健康づくり活動』の効果検証を継続~

東日本大震災による被災地では、長期にわたる避難生活を余儀なくされており、加えて高齢化の進行とも相まって要介護者の増加が顕著です。集団移転により、仮設住宅からようやく団地に引っ越すめどがついた地域もありますが、特にコミュニティの急激な変化による地域とのつながりの希薄化や運動不足によって、今までの役割やつながりが喪失し、要介護者が増加する一因になる可能性があります。

そこで、介護介助を実施している一般社団法人りぷらす、地域の健康を研究している石巻専修大学、仮設住宅住民の健康意識を研究している杏林大学および花王のヘルスケア食品研究所とパーソナルヘルスケア研究所は、石巻市川の上(かわのかみ)地区で、2017年度から最初の2年間は既存住民に対する介護予防活動(「体操」や「メタボやロコモに対するセミナー」などを手段とする)およびフォローアップを実施し、2019年からは3年間の予定で仮設住宅からの集団移転者に対して、介護リスク者に対する有用性(健康度、健康意識の改善)、および地域のコミュニティ形成への向上度を検証することとしました。

7月より川の上地区の住民の皆さんに向けた測定を開始

2017年7月からは既存住民に対する健康向上の取り組みを開始しています。石巻市川の上地区の既存住民の皆さんとのコミュニケーションの会として発足した「大地の会」と連携し、毎月第1水曜日に公民館にて運動やセミナー等を開催しています。
花王の研究員が現地にうかがい、7月と12月は身体検査や内臓脂肪量、動き年齢の測定やアンケートなどの測定を実施・予定し、活動量計を毎日つけて自分の活動量を計測しながら、まずは5カ月間の活動の成果を検証します。
「大地の会」の毎月の企画の中には、セミナー初回の測定項目にあった歩行測定、内臓脂肪測定や食事調査の結果を、お一人おひとりに解説を加えてお返しすることで、ロコモやメタボを自分事として振り返ることができており、大変好評をいただいています。

今後は、2018年は既存住民の皆さんに対するフォローアップ、2019年から2021年までは新規集団移転者の皆さんに対する同様の健康サポートとフォローアップと、既存住民の皆さんとのコミュニティ融合による意識の向上をめざして取り組んでまいります。

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7月に行なわれた初回歩行測定とアンケートの様子

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8月には、花王の研究員が講師となった歩行とロコモ対策セミナーを開催

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