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2016年11月02日

南三陸町で、現地見学と農業ボランティア 第三弾を実施

花王では「心のケア」と「自立的復興(産業復興)支援」を2つの柱として、東日本大震災の復興支援を行なっています。
10月15日(土)~16日(日)の2日間にわたり、花王グループ社員20名が宮城県南三陸町を訪れ、現地の見学と農業ボランティアを実施しました。今回は昨年の5月、11月に続き3回目の実施で、直接的な復興支援に加え、社員自らの体験を通じた気づきや学びの場になることを願って企画しました。

現地で体験することでの気づき

当日は、花王グループの研究、マーケティング、販売など、幅広い部門から集まった社員たちが、仙台からバスで南三陸町へ向かいました。車中では、オリエンテーションとして、東北の若手リーダーを応援しながら地域の活性化を進めている一般社団法人復興応援団の佐野さんから、南三陸町の特徴や被災状況、震災復興事業の概要などをご説明いただきました。

志津川中学校がある高台から当時の津波の映像を視聴

志津川中学校がある高台から当時の津波の映像を視聴

南三陸町へ到着後は、志津川湾の南に位置する戸倉地区で20メートル以上の高台にある五十鈴神社、残った鉄骨が津波被害の大きさを伝える防災対策庁舎や高野会館、発災の当日多くの住民が避難した志津川中学校など、今も残る被災の様子を見学しました。震災前と震災直後の様子を写真で照らし合わせたり、新たな試みとして、当時の津波の映像を、高台からスマートフォンを使って視聴しながらお話をうかがうことで、より理解を深めることができました。
また、嵩上げが進んでいる状況や南三陸町の震災復興計画、「南三陸町さんさん商店街」の移設予定などのお話を聞くことができ、昨年と比べて、復興の進捗の様子を見ることができました。

菊畑でマルチ剥がし作業をする社員

菊畑でマルチ剥がし作業をする社員

その後、午後から翌日の午前中にかけては、小野花匠園さんで農業ボランティアを行ないました。農家は家族経営が多い中、社長の小野さんは、大震災後、雇用の創出が重要だと考え、事業を株式会社化し、新しい流通形態にもチャレンジするなど、今では30人近くを雇用しています。農作業を手伝いながら、その作業がどんな役に立つのか説明を聞いたり、経営者としての想いなどのお話をうかがい、新しいことにチャレンジし続ける小野社長の前向きな姿勢から、多くの気づきや学びを得ることができました。

社員たちは「震災そのものを風化させてはいけない、と強く思った。私達にできることは、何かの縁や接点を持って、助け合うことだと感じた」「小野社長からたくさんのことを学ばせていただいた。何事も自分事ととらえ、挑戦していく当事者感と挑戦心が非常に心に残った」など、現地で体験することの大切さについて語るとともに、南三陸町のファンになって帰りました。


東北でイノベーションを起こしている復興リーダーのもとへ継続的に訪れることで交流も深まり、多くの社員の学びやモチベーションにつながっています。
これからも花王は、さまざまな形で東北の復興に寄り添ってまいります。

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